ねこまや別館

猫とあれこれ。美魔女というより微妙の微。立ち読み寝ころび可。

翼をください

2015年01月28日 | 日記
「遥かなるセントラルパーク」(上下巻)文春文庫

読了。
予想以上に面白かった!

大恐慌後、食うに困った人々は地下の賭けボクシングで殴りあい、インチキ薬を売って日銭を稼ぎ、無料食堂の列に並ぶ。
そんな中、高額の賞金がでる大陸横断マラソンに、世界中から集まる(ワケありの)ランナーたち。
プロスポーツは下品なものとされ、オリンピック招致を画策する政治的組織からの妨害。
洪水や砂漠、山脈など苦難の道を越えレースは続くが、運営費をつくるため、選手たちが自ら興行の見せ物となり、途中の町で馬と競争したり綱引きをしたり…。
ボロボロの体で、それでもランナーとしての矜持を失わない彼ら。

大陸横断というスケールのでかさや選手の呼吸や足音が聞こえてきそうな臨場感もそうですが、主催者の山師ぶりや先の見えない時代に何かを求めてそれこそ駆け抜ける人々のサイドストーリーが魅力的。走る人はぜひ!
オススメ三つ星★★★

一緒に買った箱根駅伝ものは、後半は決して悪くないのだけど、いかにもテレビドラマ的な設定や流れがダサい。
日本の小説をあまり読む気にならない理由…。
すぐ読めるけど、読み返すことはない。文章が語らない。テレビの台本読んでるみたい。ちょっとセンチすぎだけど、箱根駅伝はもはや日本の風物ですからそれも良しか。

本日、前にも書いた飯嶋和一の新刊発売日!
書店2軒まわったけど置いてませんでした…。
何故!
寡作ではあるけどけしてマイナーではないはず!
新刊くらい積んでおけよなー。
って、TSUTAYA書店に言っても無駄か。
おとなしくAmazonと生きていくことにします…。

そして現在は「ある小さなスズメの記録」を読み始めました。
トリ、あんまり好きじゃないんだけどね(^^;
あっ、でも「とりぱん」は全巻持ってるし、「フィンチの嘴」も好き。
トリ本、意外に掘り出し物がありそうです…。



おかさん、昔、窓から飛び込んできた小鳥を食べちゃったことあったねえ


そうそう。
帰ってきたら部屋中に羽毛が舞ってて、
おとさんの服の上に残骸が。おえー。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする