京都•左京区 フェルデンクライス/アート/ダンサブルな暮らし

身体と芸術、社会とのつながりを実践しながら研究活動を行う。
発達教育学/ソマティクス教育/表現文化

【7月レッスンカフェ】演奏者とフェルデンクライスレッスン感想集

2010-07-21 | Performing Artists

7月のレッスンカフェ。
今回のテーマは、『緊張とリラックス』。
表現活動にも日常生活にも深いかかわりのあるテーマを動きのレッスンの中に織り交ぜて行いました。

今回のゲストアーティスト/参加者は、アコースティックデュオ「ムジカリズム」で活動中のピアノ 弾き語りの渡辺聖介さんをお迎えしました。

当日は、激しい雨の日で、夕日の光がその雨雲に反射し、空が真っ赤になりいつもとは、違う顔つきの宇治川が背景にありました。。

さて、今回も様々な感想、コメントを頂きました。本日は、渡辺さんの感想を、皆さんと共有したいと思います。

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7月15日(木)
みゆさんのフェルデンクライスカフェに参加させてもらいました。
今回で、自身としては2回目の参加となりました。歌を歌い始めて10数年程、弾き語りを始めて2年程となりま>すが、「緊張」と「リラックス」については、やはり色々なシーンで耳にします。

フェルデンクライスメソッドについては、みゆさんとの出会いで初めて体験することができましたが、わたしが解釈する「緊張」と「リラックス」についてとは、また違ったかたちで理解を深めることができたような気がします。
 

一番新鮮だった感覚は、「こうあるべき」ということがワークショップの中で指示されないことです。
それぞれの身体は違うので、それぞれの「こうあるべき」が違うということなのでしょうか。飽くまで、自分自身で感覚を探っていくという過程が新鮮でした。

日常生活の中では、最初から答えが用意されていることが多く、マニュアルを見てから行動をすることに慣れ過ぎていることに気付きます。  どんなに小さくても自分自身で発見した感覚は、生の感覚としてマニュアル以上の価値を持つことを確認しました。
 

今回は、ワークショップの前後に弾き語りをさせていただきましたが、どのような選曲が相応しいのか、自分なりに少し考えていました。みゆさんに相談したところ、「苦手な曲をしてください(笑)」とのことでした。得意な曲を演奏するより、前後でどのように違いがあるのかわかりやすいのではということでした。

感想としては、ワークショップ前はいつもの自分の演奏、言い換えれば、こうあるべきと自分が想像しているものに近づけている演奏でした。ワークショップ後の演奏は、現在の自分の身体が望んでいる演奏という感覚でした。うまくリラックスができている状態だということです。

ワークショップ後の演奏では、身体に任せて演奏をしている感覚で、時にはいつもとは違うところに音が行ったりするので、現在の自分の身体が望んでいることに気付かされました。それが、音楽的に機能しているかどうかは、また別の問題なので、その検証が必要となります
 

素晴らしい演奏家は、「自分の身体が望んでいる演奏」と「音楽的に機能している演奏」が等しいのだと考えています。音楽的に機能させようとして、自分の身体が望んでいるかどうかを無視してしまっては、目的地にはいつまでたっても到達できないとも考えます。
 

抽象的な話になりましたが、上述のような感覚を得た有意義でリッチな時間を体験させていただきました。

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ありがとうございました。
機能と自分の意志。

そして、自分の望むものと楽器を演奏する上での機能性の間の関係。など、単なる感覚が、体験を通して、言葉になり、又更に日常でも活用できるようになれば最高ですね。

緊張とリラックス。まだまだ、探求は続きま~す。
参加者の皆さん、演奏者さん。今回も有意義な時間をありがとうございました。

そして、いつも美味しいスぃーツとスペシャルメニューを出してくれるアムザの垣内シェフにも大感謝です。(写真上:食べるフルーツポンチ季節のお野菜・フルーツたっぷり)

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アーティスト紹介

渡辺さんについてもっと知りたい↓

ムジカリズム』オフィシャルサイト

さて、次回のレッスンカフェは、9月9日(木)と23日(木・祝日)です。

カフェオープン 18:00~22:00

レッスン時間19:30~20:30
お楽しみに~。


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