多彩な民謡溢れる故郷ポーランド
祖国を失ったショパンは
「僕はなにもできず ピアノで哀しみを訴え 絶望するだけだ」と憂い その想いが詰まった曲
ポロネーズとは ポーランドの5つの民族舞踊の一つ
ゆっくりと歩くように踊るのが特徴で ヨーロッパ中に広まった
ショパンが最初(7歳)に作曲したのがポロネーズ(16曲)で
特徴リズムは タ・タカ・タ・タ・タ・タ
しかしこの曲では 上記リズムを敢えて左手で刻まず 右手を合わせて漸く感じられる作りで
その為に左手は より跳躍した音が出せて その点も英雄らしさを表している
(ただし7小節のみ左手でポロネーズのリズムを刻む)
冒頭 暗い半音階の上行から レッドカーペットが敷かれ 英雄登場のイメージを持つ
(「英雄」のタイトルは ショパンが付けたのではなく後の人が付けた)
また左手連打では 世界最強を謳われた ポーランド騎兵隊の突撃を連想させる
パリに出て祖国のことを想い もっと知って欲しいと願って作曲と演奏活動をした中で
華やかな曲想と勇ましいリズムが融合した 最高傑作のひとつに数えられている