中国では二十四節季の清明節の前に摘まれたお茶を「明前茶」と呼びます。
中国の緑茶は明前茶が高級品とされ、
愛好家に人気があります。
この時期のお茶は単価も高いため、
お茶業界の人達は作る方も売る方も必死です。
が、そこは自然が相手の商売。私がいる産地、
2017年の春、江蘇省宜興市とその周辺は今年はなかなか難しい年となっています。
2017年春、最初の工場に入って目にしたのは
早生の新芽…
こんな調子で生育が良くないものがチラホラ…。
去年1ヶ月降り続き、洪水まで引き起こした長雨、
その後の酷い干ばつが茶樹に与えた影響は
相当なものだったらしく、
例年なら今の時期はこんな感じ↓なのですが
今年は… ↓
しかも枝をかき分けてみると…
パッと見ただけでも相当なダメージを
受けたことがわかります。
今年は4割位減産だそうです。
このダメージから復活するまでには
もう2、3年残るのではないでしょうか。