Manabus Column

路地裏から尾根道を行く

マタギ

2022-11-24 | Weblog
矢口高雄さんの『マタギ』という漫画を読んだ。
矢口さんと言ったら釣りキチ三平だが、どちらも獲物を追うストーリーであることは変わりない。

マタギというのは、山に入って野生の動物や野鳥を狩猟する職業である。
三平君は魚釣りだが、このマタギの主人公は熊を追っているのだけど、共通点はどちらもバカが付くほど獲物に執着している。
その情熱や自然に対峙する畏怖が、結構リアルに描写されていて物語に引き込まれる。
当たり前だけど絵が上手だなあと思う。





この物語の舞台が秋田県の阿仁マタギとう場所で、随分の山深い所を想像してしまう。
秋田県は行ったことがないから(たぶん)、とても興味が出てきて地図で調べてみた。
この間、岩手県を旅をした時に葛根田川という川の上流へ行ったのだが、何とその山の反対側に阿仁マタギはあった。
何だ、結構近くまで行ってたんだなあと思ったけど、確かに山深い場所だし熊も出そうな気がした。

同じマタギの話で熊谷哲也さんの『邂逅の森』という小説がある。
この本も実に壮絶でとても読み応えがあり面白かった。

漫画を読んで改めてマタギに興味を持ち、いつかは秋田のそんな昔の文化に触れてみたい。
もちろん熊は怖いけど、手付かずの自然がそこにはあるのだろうなと思う。




最新の画像もっと見る

post a comment