Manabus Column

路地裏から尾根道を行く

いざ東大寺へ

2024-11-13 | Weblog

3日目は、奈良の東大寺へ。

やはり奈良の大仏は見ておかなければなと(昔、修学旅行で訪れているが記憶が曖昧だし)。

 

 

海外の観光客も多いが、鹿も至る所にいる。

東南アジア系の若い女性が「すいませーん、すいませーん」と叫んでいるのでどうしたのかと思ったが、なんと鹿を呼んでいたのであった。

知っている日本語の中でそれらしいものと思ったのだが、もちろんそれが日本の鹿であろうと言葉は通じない(まあ気持ちはわかるが)。

世界遺産である東大寺であるが、さらにこの鹿がいることでその集客力はさらに多くなるのだろう。

でも危ないからか、殆どの鹿の角は取られていた。

 

 

拝観料を払って境内に入ると大仏殿がどどーんと現れ、その巨大な木造の建物に圧倒されて感動する。

これは凄いな。

さらに中に入るとど真ん中に大仏様が鎮座する。

 

 

これは誰が見ても「おお!」と感嘆してしまう。

大きさもそうだけど、その両側にある菩薩様が金色でそれがまた真っ黒い大仏様を盛り立てているのだ。

残念ながら最初の大仏様は金色であったが、戦さやなんかで何回か燃えてしまい、今あるのは3代目くらいの大仏様とのことだ。

折角、平和のために苦労して建造したものなのに権力争いなんかで燃やしてしまって何やってんだよと思ってしまうが、まあ人間の歴史とはそんなものなのだ。

 

 

実際に目の当たりすると、少々不気味さというかおどろおどろしいものを感じる。

これは奈良の大仏に比べ屋内にあるので、天井や柱との対比で大きさを感じるし、頭の方は薄暗いのが影響している。

ただ、その中に優しさや有り難さも感じ取ることができ、一言で言うと畏怖の念を感じずにはいられなかった。

当時の物ではないにしても、とにかく文化を伝える古いものがこうして残っているのだから、これはやはり世界の遺産なのであろう。

 

 

外には謎の木像に人が集まっていた。

これもまた小さい子供が見たら泣き出しそうな不気味な物だが、どうも大陸から漂流した物らしい。

こんなものまで崇めるための対象物としていたのか、とにかく国を纏める為に人々の争いなどが起きぬよう仏様に縋りたい思いが強かったのだろう。

いずれにしても、この不気味な謎の木像もかなり古いものであるらしく、それに肖ろうと海外の人たちもみんな足などに触れていた。

 

 

しかしまあ、京都も奈良も神社仏閣が多いこと。

天気が悪くなければ吉野の方まで足を伸ばしたかったが、今回は結構行き当たりばったりの旅となってしまった。

流石にお寺巡りばかりだと「もう良いかな」とも思わなくも無いが、その歴史を知っているのと知らないとでは味方も変わるものなのである。

山岳地帯は静かで良かったので、また10年後くらいに訪れたいなと思った。

 

 



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