朝夕の寒さが身にしみるようになってきた。知らないうちに風邪を引いたようだが、知らないうちに治っていた。年末の慌ただしい日々も後僅かなので、ヘタレな事は言っていられないのだ。
高嶋哲夫の『ミッドナイトイーグル』を読んだ。店頭の映画化コーナーにドサっと山済みにされていて、衝動的に手に取ってしまった。
主人公のカメラマンは妻と別居していて冷たい生活を送っているのだけど(なんだかこういった主人公って多いよなあ)、冬の北アルプスを登山している時に、得体の知れない飛行物体が落下するのを目撃してしまう。妻のフリージャーナリストは米軍基地での事件を追っている。物語は、壮絶な雪山でのサバイバルと、都市部のアンダーグラウンドのシーンが交互にテンポ良く進んでいく。最後は途轍もない結末なのだが、冬の寒さの中に家族との温かい絆を感じる。これは映画化にもなっているみたいだから、こちらも少し気になる所だけど、果たして原作と比べたらどうかな?と思う。
映画と言えば、『Stranger Than Fiction』という映画を観た。平凡な生活をしていた男が、いきなり小説の主人公(しかも悲劇)になっていると言う不思議なお話だ。これは逆に映画だから表現できる内容だろう。少し地味な作品だが、ラストはとっても温かい終わり方だった。こういった平凡な役は、是非トムハンクスにやってもらいたかったな。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます