保護犬管理センター

しばらくほっといてた、こちらのブログ！
久々開けたら、なんだかバージョンアップしていて、訳わからんけど・・・汗

最近思うことを書いてみる気に、ちょっとなった。




近頃、なんだか保護犬に触れる機会がなんか多い。
レスキューも昔から自分のできる範囲で触れてはいたけど、
切りがないこと、悪徳ブリーダーは減らないこと、１頭の命は助かるけど、
それだけでいいのか・・・ずっと堂々巡りを繰り返していた。

ひょんな出会いでレスキューチーム京都のメンバーと意気投合！
触れて入れば入るほど、色んな疑問が紐解けて、そうだよね・・・
一つ一つを作っていけるね～改善していけるね～
みんなで力を合わせて、ひとつでも多くの命を救いたいね。
そして、保護センターなんていらない社会になるといいのにね。
ひとりひとりが、少しずつでも気づいてくれたらいいのにね。
こちら、先日施設見学に伺った、滋賀県保護犬保護管理センター

こちらは他県の方でも譲渡可能だそうですので、犬を迎える際は視野に入れていただいたら、きっと救える命がまたひとつ、増えることでしょう。

日本には色んな行政のやり方があり、殺処分についてもそれぞれでかなりの違いがあるようです。
処分機が作動する所もあれば、必要ないところもあり（ほんの一部違う方法です）・・・対象となる動物の選定についてもそれぞれ条件が違います。
やはり、若くて愛想が良く、人なつきが良ければ、当然ながら、引き取り手の可能性は増大しますし、きっと優先的に人の目に留まるチャンスが広がります。学校で言ったら誰が見ても、扱いやすい俗に言う、いい子！の意味でそこそこ他人にも挨拶できるような、世当たり上手なタイプね。

そうじゃない子って、どうなの？人見知りで大人しくて、知らない人には挨拶できない子。。。
犬の場合は、人に可愛がられた経験がなくって、威嚇しちゃう子。または虐待されていたら、人の手なんて、
凶器以外の何物でもない・・・

誰かが愛情をかけた経験がなければ、人になんて気を許す訳がないんだよね。

もしくは、少しでも人に嫌なことをされた経験があったら・・・

愛情があったら、捨てられたりはしないと思うんだよね。

そう簡単には、人を信じられない境遇って、きっとあるんだと思うんだよね。

野良ちゃんは、最初から人に馴れていたりはしないと、思うよ。

その信頼を取り戻す時間なんて、良くない経験の分だけ、それ以上に・・・長い長い～時間を要します。



でも、センターではタイムリミットが決まっていたりする。
そんな時間では誰だって自分を出し切れずに、または、信頼の修復なんて到底間に合わない。更生なんて
する余地もない。
人だって、気付いたら、経験したら、変わることができる。
きっと犬のほうが、人よりはるかに順応性が良いだろう。
この私にだって、数分で咬みつきわんこを私の腕の中に入れることは、可能なんだからね。

でも、人間と犬の共通言語はないので、言葉で説明しても、理解できません。

行動で経験してもらうしか・・・伝わらないのです。




こちら、センター在住のぷーちゃん。
半年前にトリミングに出したけど、咬みついてしまうので、それ以来出来ないそうです。
時間の都合で私はカットだけでしたが、無傷です。私が床屋さんって知らない彼に、一方的に押さえつけたら
殺されるかと思って、口で「止めて」というしかない彼の行動は、自衛本能、正当防衛でしかありません。
「私はあなたの不利はいたしません」と先に共通言語なしに伝えるしかないのです。
ですが、攻撃しない安全性が人間側の判断で証明されない限りは、彼が譲渡対象犬に上がることは、不可能なのです。でも、誰かが「人間は攻撃しないもの」と彼に幾度となく実証しない限り、彼の経験上、彼は人間の安全性を確信はできないのです。



老犬、シニアはどうだろう？大抵、あまり好んで譲渡希望されたりはしない。
家庭に迎えるなら、長く生きるだろう、若い命を選択される。
だけど、一緒に居れる時間の長さが幸せの度合いでしょうか。
私はなんでも量より質を重視するほうなんだけどね＾＾ちょっとでいいから想い（重い？深い？）のが好き。
「すぐに死んじゃうから」確かに若いのよりは確率は上がるけど、「死」を直面するのは悪いことでしょうか。長く生きる量よりも、どう死んでいけたかの、生き様が大事。簡単に死んじゃダメだけど、いつかは誰もが死に行く道。それを支えてあげれる道もきっとあると思う。


だけど、その命の選択は生かすも殺すも、人の判断。
ところ変われば、その基準も違う。
ひとつひとつの命を救うのも大切なんだけど、
それをどんなに繰り返しても、後を絶たないのが現実。
いつか、センターが必要なくなるといいのにね。
そんな社会なら、もっといろんなことが、変わっていくのだと思います。

今の自分に出来ること、どなたか、「これなら私に出来る」と思われた方、ご相談にのりますので、
どうぞいつでもお気軽に私にご連絡ください。
私に仕事がなかったら、党の昔に我が家は、そんな犬だらけ・・・なのかもしれないな。
こんな仕事だからこそ、今の私に出来ることを探してみようと思います。