ブランネンのおひさまblog

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太陽にほえたい!

2024-01-20 06:56:00 | 日記
中学生の頃、TVの「太陽にほえろ!」を
見て、夢中になった。

刑事ドラマで毎回、
いろいろな犯人が出てくるのだが、
個性豊かな刑事の面々が、
体当たりで事件解決していくストーリー。
毎回ちゃんと解決して、
和やかな捜査一課の風景が
映し出されて終わる。
金曜日夜8時が楽しみで仕方なかった。

学校でも流行っていて、
登校すると昨夜のストーリーについて
友達と熱く話していたものだ。

女子同士でも盛り上がり、
今で言う「推し」の刑事が、
それぞれいたので、
その俳優がどのくらいかっこいいのかを、
キャーキャー言いながら共有しあってた。

携帯もスマホもない時代、
その時のコミュニケーションツールは
「交換日記」

私たちの場合、ただの交換日記じゃなくて
リレー小説的な内容で、
ノート何冊分も続いたなぁ〜

何の小説かって言うと
「太陽にほえろ!」に出てきた刑事たちと、自分たちが共存する世界。
もちろん「推し」の刑事は私たちの
彼氏の立ち位置である。

しかし今にして思えば可愛い設定、
昭和の中学生の交換日記小説なんて、
「彼氏」とは言え、
一緒にお出かけしたり、
日常のちょっとした事件を解決したりするぐらいの、
恋愛小説には程遠い内容だった。

あぁ、たとえば少女漫画くらいの感じ。

しかし交換して思いつくまま書いているので、
友人の書くストーリーの方向が
どうなるか読めず、
戻ってくるノートの中の話が
どう言う方向に転ぶのか、
読むのが楽しみだった。

そんな「太陽にほえろ!」は、
私にとってもう、絶対的な存在になってきて、しまいには、本気で
「警察官になりたい!」と思ってしまった。

だって何よりかっこいい。

「太陽にほえろ!」にも、
1人だけ女性刑事がいて、
男まさりに捜査に参加するのだけれど、
それもほんとにかっこよくて憧れた。

どんどんのめり込み、
勤労感謝の日に、花束を持って、
近所の交番に1人で行ってみたり、
母が入院してた病院の同室の人が
偶然警察官で、
色んな質問をして教えてもらっていた。

「警察官になりたい!」
「太陽にほえたい!」

そんな浮かれた私を見て、
父には大反対されたものだ。

「そんな危険な職業ダメだからね」

アッサリと却下👎

それでも諦めきれない私は
「それなら大学まで出れば、
その後私が警察官試験受けようが
文句もなかろう」と考えを変えた。
(今にして思えば、いくら大学卒業したって、父にしてみれば反対は反対なので、
状況は変わらなかったであろう。)

警察官に向かって
気持ちがまっしぐらだった頃、
母と同室だった、婦人警官の人に
「正義感が強いと
警察官には向いてないよ」
と言われたことがある。

中学生の私には、
その意味がよくわからなかったけれど、
おそらく様々な「大人の事情」が
警察社会にもあったのだろうね。
真っ直ぐすぎる私を心配して
かけてくださった言葉なんだろうなと
大人になってから振り返る。

さぁ、そして、警察官への憧れが
消えたわけではないけれど、
結局私は警察官にはならなかった。

なぜか。

はい、身長が足りなかったからです💦

警察学校の最初の募集要項に
身長○センチ以上、体重○キロ以上、と
書いてあり、
体重はともかく、
身長が全く足りてなかったのだー。

残念だが、方向転換。

そして今に至る。

大学に行ってもまだ
「警察官になりたい」夢を
周りに語っていたので、
未だに大学の先輩から
「ブランネンて、警察官になりたかったんだよね!」と言われる始末。

諦めたけど、太陽にほえたかったなぁ〜

うわぁ、もう50年近く前の話。








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