昨夜、テレビで映画をやっていました。
デヴィッド・ボウイとカトリーヌ・ドヌーヴ出演の
『THE HUNGER』
深夜のニューヨーク。
クラブで若者を誘うミステリアスなジョン(デヴィッド・ボウイ)と
ミリアム(カトリーヌ・ドヌーヴ)。
2人は何世紀も生きながらえてきた吸血鬼。
ミリアムは愛する人を見つけては永遠の命を
与えようとしますが、相手は数世紀生きると
突然年老いてボロボロに
ジョンは老化現象について研究している医師サラ
(スーザン・サランドン)のもとへ行きますが....
冒頭で流れるのはバウハウスの
『Bela Lugoshi's Dead』ですが、バッハやラロ、
ラヴェルなどのクラシック音楽も効果的に使われています
20年以上の作品ですが、陳腐さは感じませんでした。
デヴィッド・ボウイは老いたジョンの声を
出すために毎晩ジョージ・ワシントン・ブリッジに立って
パンクロックの歌を絶叫したとか
それが本当なら、すごい話。
夜毎橋で叫ぶデヴィッド・ボウイ
普通のホラー映画と思いきや、映像が素敵です。
当然「うぎゃっ」なシーンもありますが
単に気持ち悪いシーンの連続ではありません。
「いつまでも、永遠に」というのはジョンとミリアムが
交わす言葉なのですが、これがせつない
自分には永遠の命があるのに、愛する人はどんどん先に
年老いて見る影もなくなってしまう...
数千年も生きていたら、いい加減うんざりしないかしら
自分だけが取り残されて、時間だけが過ぎていく。
ここまでくると寿命がある人間の感覚とは違ってくるのでしょうが
さすがに永遠の命は欲しいと思いません。
...デヴィッド・ボウイとカトリーヌ・ドヌーヴという
キャスティングは最高でしたが、医師役と2人とクラシック
演奏を楽しむ少女は、別の人が良かったかも。