海のパイナップル

この間、いつもお世話になっているお寿司屋さんへ行ったら。
プルンプルン、はちきれんばかりのホヤを発見。
以前仙台へ出かけたとき珍味を少～し戴きましたが
何とも不思議な味わいだったのを覚えていました。
がっつり食するものではないという
印象があったのですが、見るからに新鮮で
「ほらっ、今食べないと後悔するよ～（んなこたぁない）」とばかりに
プルンプルン のパッチパチン
てな訳で思い切って注文しましたよ。

板前さんが包丁でザクザクッ、水で洗って殻の上に
手際よく“中味”を並べていきます。
うわぁ～こんな風になっているんだ～
見た目は雲丹がとけたような感じ。
おそるおそる口にすると、独特の苦味とほのかな甘さが
混ざり合って舌に苦い感じが残ります。
ホヤは別名“海のパイナップル”と呼ばれていて、滋養にも
良いことから保夜の字が当てられることもあるそう。
カキの約2倍のグリコーゲンを含んでいるんですよ。
そっか～元気が出るんだ～
お肌に良いってことはないのかなぁ。

それにしても変わった姿。
正体を知りたくて調べてみたら・・・
岩礁などに着生する原索動物ということが判明。
原索動物というのは、脊椎動物の一番原始的な姿ともいえ、
脊椎ではなく、脊索という支持器官が背中の神経管に平行に
走っているという不思議動物。
そんな摩訶不思議な物を食べているんだわ。
人類って凄い

ホヤといえば酒の肴でしょ、ってことで
越乃景虎名水仕込と共に戴きました。
すると苦さと甘さがうまい具合に混ざり合って、
旨味のようなモノが引き出されてきました。
日本酒って、やっぱり珍味とも“勝負”できるお酒なんだわ。

ホヤは、はちきれんばかりに膨らんでいて
ツヤがあるものが美味だそうです。
今度見かけたら食してあげてくださいませ
日本酒は辛口がイイですよ