昨日お伝えしました、塩沢紬着用体験の続編です。
本日は皆様を、川端康成の小説『雪国』の世界へご案内したいと思います。
ちょっとまじめに、小説雪国を語ります。切ない恋のお話です。
(純文学に興味がまったくない方には、ちょっとカタイお話です)
小説雪国とは?・・・という方は、まずこちら、Wikipedia 雪国(文学)をご覧下さい。
雪国といえば、やっぱりここ!
川端康成が逗留し、雪国を執筆した『雪国の宿 高半』。
越後湯沢温泉の湯元で、歴史ある温泉旅館です。
フロントで受付をした後、エスカレータで2階にあがり
資料室、かすみの間へ。
みなさま、ご一緒に、雪国の世界へ・・・。
まずは、資料や当時の写真を拝見。
当時の見取り図・映画撮影時の様子などがパネルで紹介されています。
※雪国は、何度か映画化されました。
池部良・岸恵子主演(1957年の作品)の雪国は、高半にて鑑賞することができます。
川端康成が執筆した、かすみの間にも入れていただきました。
昭和9年~12年と数年かけて滞在したそうです。
湯沢日和では何度かご紹介していますが、今の私の年令が、川端康成が高半に逗留して執筆活動をしていた年令と重なることや、過去ミス駒子として1年間活動したことなど、私にとって『雪国』は、思い入れがものすごく強い作品なのです。
※駒子とは、小説雪国に出てくるヒロインの名前で、毎年湯沢で開かれるミス駒子コンテストの駒子は、この名前から来ているのです。
※小説雪国は、主人公 島村と芸者 駒子の物語ですが、川端康成と芸者松栄の恋を投影して描かれたと言われています。
そのキモチが、この部屋『かすみの間』を訪れるたびに、共鳴し、
切なさが増していくような気がしてなりません。
少しだけ、重い空気感。
時代を超えて、駒子の想いが私にのしかかってくるようです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『駒子さん、この部屋でずっと東京にいる島村さんを思っていたのかしら。』
そして、いつしか、その想いは
『松栄さん、この部屋でずっと東京にいる川端先生を思っていたのかしら・・・』に重って。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
映画、雪国で
岸恵子さんが演じた駒子は、本当にお人形さんのように美しく、とてもまっすぐで情熱的。
妻帯者である島村が、ここでこんな恋をするのは、
『あんた(しまむら)が悪いのよ。あんたが負けたんだわ。』と言って、
自分の腕をかんだり、かんざしを畳に差したり激しい情を見せます。
ちょっと怖いくらいの愛情表現ですが、そんな駒子が愛らしくて仕方ない。と、私は思うのです。
本当に一途で、情熱的で可愛らしい女性だと思えてならないのです。
雪に覆われた山が、春になると一斉に芽吹き、花々を咲かせるように。
雪国の女は、雪に秘められたとてつもない情熱を持っているのかもしれません。
そんな女の情念を背負いながら、
次の雪国を感じる場所『雪国館』へ。
・・・・・・・・・・・車3分・・・・・・・・・・
雪国館 駒子の部屋
駒子のモデル松栄(まつえ)が当時居た置屋『豊田屋』を再現したもの。
先日、雪国館のご紹介をしましたが、
島村を待つ駒子は、ずっと外を眺めています。
携帯メールがすぐに来ないと『彼からのメールまだ来ない~!!!』
なんていっている現代では想像もつかないほどの時間を、駒子は『来る』と言っては来ない島村を待ちながら、湯沢で芸者として暮らしていたのでしょう。
う~ん、切ない。
1階から2階に上がります。
1階は、雪国の世界にどっぷり浸れるフロアで、2階は雪国の暮らしを展示してあるフロアです。
2階、雪国の昭和初期~中期の暮らしを再現した一室で。
私たち、妙にとけこんでいませんか???(笑)
決して、蝋人形ではありませんよ!
昭和の女ふたり、囲炉裏つつきて・・・。
外に出ると、雨が降ってきました。
駒子の切ない想いが、雨を降らせたのでしょうか?
小雨でも大丈夫。
雪国館となりにある足湯周辺を少しお散歩。
湯沢温泉にあるピンクの貸し傘で雨の日の散歩も小粋に。
傘は、看板のある箇所、何処で借りても何処で返しても大丈夫。
少し大きめな薄桃色の傘は、大好きな人と二人で相合傘。
新しい小さな濃桃色の傘は、一人づつ差して。
お散歩したら、お腹がすいてきました。
さ~て、次回は、
塩沢紬で温泉街散策最終回!湯沢の味覚です。お楽しみに♪
【湯沢歴史民俗資料館 雪国館】
●料金 500円
●定休日 水曜日
【雪国資料室 かすみの間】
●料金 500円(宿泊者無料)
●定休日 不定休
●時間 9時~17時
なぐー、今日のひとこと。
よ~くみると、今回の写真、ほとんど後姿です(笑)。
そして、小説雪国の世界にどっぷり浸っているので、文学に興味がないと???かもしれません。
が、湯沢といえば、やはり 小説『雪国』!なので、今回ご紹介させていただきました。
みなさまも、雪国の世界に触れてみませんか? 一度ではなかなか理解できませんが何度か読んでいくうちに、深~い川端雪国ワールドに引き込まれるはず!!
次回・最終話は、笑顔満載の『着物×食』のご案内です。
湯沢の魅力を沢山の人にお伝えしたくて、
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本日は皆様を、川端康成の小説『雪国』の世界へご案内したいと思います。
ちょっとまじめに、小説雪国を語ります。切ない恋のお話です。
(純文学に興味がまったくない方には、ちょっとカタイお話です)
小説雪国とは?・・・という方は、まずこちら、Wikipedia 雪国(文学)をご覧下さい。
雪国といえば、やっぱりここ!
川端康成が逗留し、雪国を執筆した『雪国の宿 高半』。
越後湯沢温泉の湯元で、歴史ある温泉旅館です。
フロントで受付をした後、エスカレータで2階にあがり
資料室、かすみの間へ。
みなさま、ご一緒に、雪国の世界へ・・・。
まずは、資料や当時の写真を拝見。
当時の見取り図・映画撮影時の様子などがパネルで紹介されています。
※雪国は、何度か映画化されました。
池部良・岸恵子主演(1957年の作品)の雪国は、高半にて鑑賞することができます。
川端康成が執筆した、かすみの間にも入れていただきました。
昭和9年~12年と数年かけて滞在したそうです。
湯沢日和では何度かご紹介していますが、今の私の年令が、川端康成が高半に逗留して執筆活動をしていた年令と重なることや、過去ミス駒子として1年間活動したことなど、私にとって『雪国』は、思い入れがものすごく強い作品なのです。
※駒子とは、小説雪国に出てくるヒロインの名前で、毎年湯沢で開かれるミス駒子コンテストの駒子は、この名前から来ているのです。
※小説雪国は、主人公 島村と芸者 駒子の物語ですが、川端康成と芸者松栄の恋を投影して描かれたと言われています。
そのキモチが、この部屋『かすみの間』を訪れるたびに、共鳴し、
切なさが増していくような気がしてなりません。
少しだけ、重い空気感。
時代を超えて、駒子の想いが私にのしかかってくるようです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『駒子さん、この部屋でずっと東京にいる島村さんを思っていたのかしら。』
そして、いつしか、その想いは
『松栄さん、この部屋でずっと東京にいる川端先生を思っていたのかしら・・・』に重って。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
映画、雪国で
岸恵子さんが演じた駒子は、本当にお人形さんのように美しく、とてもまっすぐで情熱的。
妻帯者である島村が、ここでこんな恋をするのは、
『あんた(しまむら)が悪いのよ。あんたが負けたんだわ。』と言って、
自分の腕をかんだり、かんざしを畳に差したり激しい情を見せます。
ちょっと怖いくらいの愛情表現ですが、そんな駒子が愛らしくて仕方ない。と、私は思うのです。
本当に一途で、情熱的で可愛らしい女性だと思えてならないのです。
雪に覆われた山が、春になると一斉に芽吹き、花々を咲かせるように。
雪国の女は、雪に秘められたとてつもない情熱を持っているのかもしれません。
そんな女の情念を背負いながら、
次の雪国を感じる場所『雪国館』へ。
・・・・・・・・・・・車3分・・・・・・・・・・
雪国館 駒子の部屋
駒子のモデル松栄(まつえ)が当時居た置屋『豊田屋』を再現したもの。
先日、雪国館のご紹介をしましたが、
島村を待つ駒子は、ずっと外を眺めています。
携帯メールがすぐに来ないと『彼からのメールまだ来ない~!!!』
なんていっている現代では想像もつかないほどの時間を、駒子は『来る』と言っては来ない島村を待ちながら、湯沢で芸者として暮らしていたのでしょう。
う~ん、切ない。
1階から2階に上がります。
1階は、雪国の世界にどっぷり浸れるフロアで、2階は雪国の暮らしを展示してあるフロアです。
2階、雪国の昭和初期~中期の暮らしを再現した一室で。
私たち、妙にとけこんでいませんか???(笑)
決して、蝋人形ではありませんよ!
昭和の女ふたり、囲炉裏つつきて・・・。
外に出ると、雨が降ってきました。
駒子の切ない想いが、雨を降らせたのでしょうか?
小雨でも大丈夫。
雪国館となりにある足湯周辺を少しお散歩。
湯沢温泉にあるピンクの貸し傘で雨の日の散歩も小粋に。
傘は、看板のある箇所、何処で借りても何処で返しても大丈夫。
少し大きめな薄桃色の傘は、大好きな人と二人で相合傘。
新しい小さな濃桃色の傘は、一人づつ差して。
お散歩したら、お腹がすいてきました。
さ~て、次回は、
塩沢紬で温泉街散策最終回!湯沢の味覚です。お楽しみに♪
【湯沢歴史民俗資料館 雪国館】
●料金 500円
●定休日 水曜日
【雪国資料室 かすみの間】
●料金 500円(宿泊者無料)
●定休日 不定休
●時間 9時~17時
なぐー、今日のひとこと。
よ~くみると、今回の写真、ほとんど後姿です(笑)。
そして、小説雪国の世界にどっぷり浸っているので、文学に興味がないと???かもしれません。
が、湯沢といえば、やはり 小説『雪国』!なので、今回ご紹介させていただきました。
みなさまも、雪国の世界に触れてみませんか? 一度ではなかなか理解できませんが何度か読んでいくうちに、深~い川端雪国ワールドに引き込まれるはず!!
次回・最終話は、笑顔満載の『着物×食』のご案内です。
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