プラスチックを環境保護のために紙そしてバイオプラスチックに代替する動きに注目。
プラスチックは強度、耐久性、風味を損なわない、低コストなどの利点があり食器や包装用に普及した。
しかし分解されにくく、海や川に流出して環境汚染の原因になっている。
世界全体では年間に約1300万トンが海流出して、微生物が付着した状態で海底に沈んでいるとされる。
欧米で規制の動きがあるが日本では規制が遅れている。
欧州連合では2030年までに使い捨てプラスチック製品の使用を禁止する方針。
紙製品のほか、自然環境で分解される生分解性プラスチック(=バイオプラスチック)も代替品の候補にあがっている。
海底など酸素が少ない嫌気性と呼ばれる環境でも分解が進むことも必要とされる。
バイオプラチックには植物由来のものと、石油など化石資源由来のものがある。バイオプラスチックという場合は
基本的には植物由来の原料を使ったという意味が含まれている。現在のところはコスト的に数倍高くなることが
普及のネックになっている。レジ袋や食器などに使われている。
コスト的には紙製のストローは5円程度のものが、プラスチックだと1円以下だとされる。
基本的にストローを廃止する考え方もある。
使い捨ての食器、マドラー,綿棒も販売規制の動きがある。
レジ袋もやりだまにあがっている。買い物袋を普及させる、あるいは辞退を促す
等の方法も指摘されている。
研磨剤や化粧品にもプラスチック型微粒子が使用されており、この対策も急がれている。