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甲州市勝沼町にあるトンネルワインカーヴは実際にかつて列車が走っていたトンネルを利用したワイン貯蔵庫です。
トンネルは明治36年に建造され、そのままの姿をとどめているJR旧深沢トンネルを利用したもの。
鉄道文化の遺産としても貴重なレンガ積みのトンネル(1100メートル)として保存され、ワインの長期熟成と付加価値を高める施設として整備され、利用希望者が順番待ちをしているそうです。
(現在すべてのユニットが契約済みであり、複数年待ですがキャンセル待ち申し込み可。)温度は年間を通じて6~14℃
湿度は45~65%
ワインの熟成に最適な条件が揃っているため、約100万本のワインを貯蔵できるそうです。
ワインメーカー用(蔵置場)と個人用のユニットが用意されていて、レストランや個人用の1ユニットはワイン300本が収容可能で保管料は1か月2500円。
甲州市勝沼ぶどうの丘が管理・運営
1903年(明治36年)
中央線は甲府まで開通し、中央線の開通により、東京まで短時間で大量に出荷できるようになったことで勝沼のぶどうとワイン産業に革命的な変化をもたらしたのだそうです。
このため「甲州市のワイン醸造を支えたインフラ施設・建築物」として経済産業省の近代化産業遺産に認定されているそうです。
ユニットごとに施錠ができて保管には万全を期しているそうです。
ワインカーブ内は入口付近の見学もできるそうですが、一般の方が見学できるのはワインカーヴの入り口部分。
入口から数十メートルまでの見学となっており、そこから奥は契約者、もしくは契約しているワイナリの案内がないと入れません。
ワインカーヴの保管ユニット部分からはトンネルカーヴのオーナーとスタッフのみ。
ワインカーヴのオーナーでもあるシャトー勝沼さんにこちらの勝沼トンネルワインカーヴと、シャトー勝沼のワイナリーもご案内いただき勝沼トンネルワインカーヴを探索しました。シャトー勝沼
ユニットの棚に芸能人や東京の星付きレストランなどもありましたが、驚いたことにトンネルカーヴの半分近いスペースを占めているのがシャトー勝沼さんのスペースでした。
1ユニット300本ですが、トンネルの半分くらいとなるとどれくらいのユニット&ワインの貯蔵本数になるのでしょう?
全長1.1㎞
明治時代からのトンネルだけあってトンネル内は歴史を感じます。
同じ場所に明治、大正、昭和、平成のトンネルが並んでいるそうですが、鉄道の歴史とともに勝沼のワインを歴史を知ることができます。(立ち入り禁止となっているトンネルもあります。)
勝沼トンネルワインカーヴのシャトー勝沼さんのスペース。
かつてはここを鉄道が走っていたのだと思うと、鉄道好きには感慨深いものがあります。
かつての防空壕や、戦時中の兵器保管庫、洞窟を利用したワインカーヴや酒蔵も全国にはありますが、かつて列車が走っていたトンネルを利用したワインカーヴはなかなかないのではないでしょうか。
管理事務所では観光案内とワインの販売も行っています。
JRより、無料譲渡された明治36年開通のトンネル。旧深沢トンネルをワインの貯蔵庫に。
旧大日影を駅に続く遊歩道として公開中。
向かい側には『大日影トンネル遊歩道』があります。
大日影トンネルは一般開放されていて、歩くことができます。
勝沼ぶどう郷駅から徒歩で大日影トンネルを通り、勝沼トンネルカーヴまで一般開放された散策路になっているそうです。勝沼トンネルカーヴ見学の後、勝沼ぶどう郷駅から徒歩で大日影トンネルの中も散策してみました。大日影トンネルは別記事で!
見学させていただたいたのは2015年11月、紅葉の季節でした。
勝沼トンネルワインカーヴ
甲州市勝沼町深沢3602-1
JR中央本線勝沼ぶどう郷駅
大日影トンネル遊歩道(市営)
中央自動車道勝沼ICより約10分/ JR中央本線勝沼ぶどう郷駅より車約10分
駐車場10台
9時00分~16時00分(季節により変動有)
入館料:無料
年末年始
ぐるり甲州市