gooブログ<大分北部~東部海岸をめぐるカヤッククルーズ>

古から南蛮貿易で海外文化を齎した大分の海(瀬戸内の豊前海~別府湾~豊後水道~日向灘)をカヤッククルーズで紹介します。

6>H23.11 別府湾横断(西大分港~日出糸が浜)クルーズ

2012-01-03 11:06:35 | カヤッククルーズ



H23年11月12日(土)、曇り・微風・波高0.5m
西大分港から日出・糸が浜ビーチの横断クルーズを実施した。西港を出て約1Km沖合いに漁船と小型ボートが停泊して”さば釣り”の真っ最中。30~40Cmクラスのさばが入れ食い状態。漁船の船長は左右各1本の竿を交互に上げるが手が回らない。”よく釣れますね!”、”ほんとやなー・・(うれしくて)たまらんわー”、”今度手伝ってあげるわー”、”頼むでぇ・・・”でした。イカもいいし、別府湾は豊饒の海!。
西港から出てこの先すぐはフェリー・貨物船の航路があり、右方向1.5Kmに貨物船が入港してくる様子。カヤックは直進で交わせそうであるが様子見でアイドリング。その内0.5Km強の距離で、貨物船が右方向に舵を切った。流石!当方も右方向に漕艇しこれ以上の余分な回避行動を取らせないよう意思表示し、円滑に離合完了。国東沖で何度も(貨物船との離合を)経験したが、瀬戸内を航海する貨物船のマナーは完璧。前からでも後ろからでも超小型浮遊物のカヤックを必ず視認し、必ず(自らが立てる)波の影響を与えないよう十分な間隔をおいて回避行動をとる・・・。我々も甘えてばかりはいられない。きちっと海洋ルールを守らないと!
貨物船との離合で少しばかり湾外側に横断ルートはふくらんだが、風・波共に穏やかで
距離を感じさせない漕艇を続け、2時間強で糸が浜沖に到着。海岸に接近すると日出・大鼻崎から杵築・熊野に亘る屏風状の壁面が千葉・房総の屏風が浦を思い起こさせる。
日豊海岸の岸壁のようでなく、堆積土砂類が波で洗われ高さ10m強の規模で滑落した?奇形壁状海岸である。(私個人の呼び名・・・)”豊後屏風が浦”・・・絶景かな!
糸が浜ビーチは干潮できれいな遠浅の砂浜が露出。海岸を散歩する人の周りをペットの犬が思い切り走り周り、見る人の心を和ませてくれる。
帰路、別府・高崎山上空に傾きかけた太陽を右手に見ながら快調にパドリング。西港港口から見る係留された貨物船の群れも鮮やかでした。


>船長、2本竿で目まぐるしく”鯖”の一本釣り

>”日出・大鼻崎”から”杵築・熊野”海岸の遠景

>”大鼻崎”に接近(その1)

>”大鼻崎”の屏風壁状海岸

>”大鼻崎”から”糸が浜”へ向かう

>絶景!・・・遠浅の”糸が浜”とカヤック

>海に浮き沈みする小岩が・・砂に聳える(ミニ)荒岩に・・・


>帰路、”高崎山”上に傾きかけた太陽

>西港帰着、正面の波止に係留された貨物船の並びが美しい!
  アップで撮れてないのが残念ですが・・・



5>H23.10 津久見楠屋漁港から"無垢島"周回クルーズ

2012-01-02 22:00:41 | カヤッククルーズ




H23年10月9日(日)、晴れ・微風・波高0.5mのなか津久見・楠屋漁港から無垢島を目指した。豊後水道に浮かぶ大分の離島では陸地から最遠の距離にある島とのことだけでそれ以外無垢島に関する予備知識は皆無であった。距離があるため潮の影響等心配が無いことはなかったが、島の左側連絡船ルート(直前30分で入港)から接近すると当日は北西の風の影響か波(0.8m~1m程度)が艇の真横を打つようになり、方向修正に苦戦。無垢島港の沖合いまで進み蛇行して入港。港脇の砂浜に近接して民家が立ち並ぶその庭先?波戸の端っこ?で大きな釜から湯気が立ち上る景観。さてはチリメン釜茹で?かつおの・・・か?と近づいてお婆ちゃんに聞いてみると、何と島の味噌つくりの作業中で大豆を茹でていたとのこと。お話を聞いているうちに蜜柑をお裾分けいただきました。また、福岡から民泊の美女にも遭遇し、椿の実を干す波戸の地べたに座り込んで長話をさせていただきました。
帰路は沖無垢を周回して10数隻の漁船(さば、あじ釣り?)の合間を抜けて漕艇したが、漁船の船長から”潮が動き出すと帰れないよ・・”、”その時は頼みますよ・・”の会話を交わしつつ、”迷惑はかけられないな”と自答のうちに早々に帰着・・・でした。
 

>楠屋漁港手前から望む”無垢島”



>港脇ビーチに上陸



>波止のすぐ隣の釜茹風景(味噌つくり)とお婆ちゃん



>”無垢島”は椿アイランド



>波止ではそこら一面”椿の実”を天日干し



>狭い海峡を挟んで沖無垢を臨む



4>H23.8 蒲江・波当津海岸~深島クルーズ

2012-01-02 21:50:33 | カヤッククルーズ


H23年8月17日、晴れ、多少の南東風で波高1.5mから2mにて蒲江・波当津海岸キャンプ場向かいの港から出廷し湾口で白波を立てる瀬を避けて宇土崎反対側から深島を目指した。湾口では小型ボートが”カマス”釣りで入れ食い状態。湾口を出ると風の影響でかなりの波(うねり間隔20mに波が絡み波高1.5~2m)をまともに正面から受けて苦戦、パドル操作は小刻みにして艇の安定を保つのに必死。往路2/3で連絡船が入港するのが見えたが揺れは大きい。1時間程度で深島漁港に接近、入港を試みるが正面からの波が横波に変わり漕艇が難しく、大きく漁港(に向かって)の右岩礁側に迂回後入港。
港内の砂浜と日陰には夏休みの後半を楽しむ先客(千葉から帰省中でスキューバダイビングを楽しむ若い親子連れ2組、同じくスキューバを楽しむ若い女性の3人組み、日陰でビールを飲み談笑するシニアの2組等)が待っており、着艇後手を振って歓迎された。
奇しくもここ深島は、5年前仕事で訪れたとき東京から辿り着いたカヤッカー(列島縦断中)に出あったところであり、当時は私が”どこから来たのか?”尋ね、”えーっ豊後水道を渡ってきたの!”と驚嘆の声をあげたのを思い出していた。
帰路は連絡船の通過ルート(港口正面の岩礁(ソーノ礁)と右岩礁(森崎鼻)の間を抜けるルート)で一路波当津を目指した。追い風でまともに波の背に乗れればサーフィンの波乗り状態でかなり省力化できるが、斜め横波も交じりそう簡単にはいかない。そうこうする内に宇土崎横の白波を上げる瀬を右に見て抜け、1時間弱で帰着。
帰路の途中で見つけた宇土崎の風穴と延岡側の島は次のクルーズ対象としたい。

>葛原浦側から左遠方に深島を臨む


>波当津海岸(の向かいの波戸)から出艇準備


>深島港脇のビーチに上陸(スキューバダイブの親子連れから歓迎の挨拶・・・)


>こちらもスキューバ組・・・


>日陰の路上でのんびりビールのシニア2組・・・


>島の入口”森崎鼻”から蒲江側”葛原浦”方面を望む景観


>島の人々の暮らしを護る深島大明神


>港の裏の入り江から日向灘を臨む


3>H23.7 米水津港から横島クルーズ

2012-01-02 13:17:00 | カヤッククルーズ



H23年7月24日(日)晴れ、微風、波高0.5mと絶好?のコンデション下、佐伯市米水津・浦代港から鶴見半島南(日向灘側)の横島クルーズを実施した。
往路は湾口からキシメギ崎側へ迂回し(メジナ釣りのメッカの一つ)地黒島、沖黒島を右に臨みながら再び湾口の左側押出ノ鼻沖に戻り一気に横島へ向かった。波高0.5mなれど日向灘のうねりは大きく(40mから50m間隔で2m)、うねりの天辺では周囲全てが見通せ爽快であるが、うねりの底では次のうねりの天辺しか見えずかなりの圧迫感に不安を覚えた・・・。概ね30分で横島脇に到着、以後これもメジナ釣りのメッカとなっている1番から5番瀬側を臨むがうねりの影響は大きく各瀬には波が打ち寄せる状態で接近を回避。横島の横腹に砂浜を見つけて着艇を試みるもあきらめ、横島の付け根にあたる鶴御崎側の観音崎横にうねりの間隔を見つつ上陸。写真で見ればわかるが岩場の規模の大きさに比較してカヤックはまるでゴミ・・・この米水津湾一帯の景観はまさに日豊海岸を物語るものです。規模がでかい!
復路は浦代浦から小浦、棹立鼻、押出ノ鼻経由であったが浦代浦沖に聳え立つ岩礁(白子島)は見事なものであった。
今回は、割とコンパクトなクルーズとなったが、機会があれば次回は地黒島、沖黒島を交えた周回コースでクルーズを実現したいもの・・・。


>蒲江・畑ノ浦側から遠方に横島を臨む(地黒、沖の黒島の遥か先・・・)


>米水津浦代浦・観音崎脇に上陸(左手に)横島を臨む


>観音崎のうねるような岩壁(カヤックはけし粒・・・)


>遠方左手沖合いに”蒲江・深島”を臨む


>観音崎から小浦側を臨む(観音崎となりの岸壁)


>中越浦沖に浮かぶ岩礁(白子島)




2>H23.5 鶴見丹賀浦~大島周回クルーズ

2012-01-01 22:26:11 | カヤッククルーズ



h23年5月15日海好きの知人から教わった”激流海峡(元の間海峡)”の大島クルーズを実施した。丹賀砲台跡の脇にある丹賀浦港から大島港脇に一旦上陸、赤鼻崎を経由して最沖の無人島(高手島)まで(山に囲まれた)湖のようなべた凪の島影(?:後でつけが来る)を華麗にパドリング。上陸後、無人島の砂浜と岩場の美しさに見惚れつつしばし休憩。再度乗艇し、無人島を大きく周回(高手島沖、小間島沖)して大島の外回りで帰路につく・・・
権現崎あたりから岩肌にへばりつく釣り人(メジナ狙い)が目立つようになり、海面の状態も多少の向かい風に波頭が割れるように変わってきた。往路は島影でべた凪・・・島の反対側を通る復路は最悪の向かい風に白波か・・・岩場の釣り人にも向かい風に波が打ち寄せては・・・と”要らぬ世話”をしていたのは壇の鼻までで、海峡際の立花崎あたりでは、海峡に吹き込むかなりの強風に”なんとかならんか・・・”と身を屈めながらの漕艇。立花崎を回ったところで、斜め左後方からの強風(突風)にパドルを飛ばされ思わず(艇上に)身を伏せる・・・予備のパドルを抜きアイドリングの後強風を避け海峡突入。直径15Cm程度の渦巻きがそこここに不気味な穴をあけて待つ・・・一つの渦巻きの淵(半径3m程度か)に絡み、はじき出されたように静寂の水面へ移動(渦巻きからはじき出されてごみだめ(水の動かない)の場所へ)・・・我にかえり「梶寄港」を左に見つつ一気に丹賀浦へ向かいパドリング・・・でした。


>丹賀浦港脇からの出艇風景

>大島港脇のビーチから(右手に)丹賀浦を望む

>(大島)最沖の無人島(高手島)に上陸。かなりの大きさ・・・





>元の間海峡の紹介ボード(半島側展望台)

>(半島側)展望台から臨む”元の間海峡(立花崎(中央)&壇ノ鼻風穴(右手)”

>(半島側)展望台から臨む”元の間海峡(激流に浮かぶ灯台)”

>”どうだ!”というのか”○×△☆・・腰が抜けた状態・・”というのか

1>H23.5 佐賀関・高島クルーズ

2012-01-01 21:42:28 | カヤッククルーズ



 H23年5月4日(火)ゴールデンウイークの合間を縫って、佐賀関・高島へのクルーズを実施した。潮が動く時間帯は半島側も高島側も海峡全体が激流と化す。当然、潮止まり(今回は干潮前後)のわずかな時間帯に決行したが、高島では海藻採りの地元のおばちゃん(昔は海女さん)から”潮が動き出すと危ないよ”と脅され、島を巡る間もなくユーターン。しかし、まさか自分があの”関さば”が育つ激流の海峡を横断することができたなんて・・感激の一日でした。


>関崎灯台から望む高島


>灯台下の岩礁


>出発前の苦もない顔
 (これから遭遇するであろう危険な状況等何~にも考えていない・・・


>佐賀関漁港脇のゴロタ石ごろごろのマイハーバーから出艇

>高島上陸・・・いち早く踏査したのは四国・佐田岬が望めるポイント
 (残念ながら、岬の姿は写真には見えない・・・)



>上記ポイントから望む島の中央部の景観>




>上記ポイントから振返り望む日鉱佐賀関の2本煙突