てっちゃんの部屋(模型で見る鉄道車両)

小学校近くに一軒のプラモデル店があった。陳列ケースの高価な鉄道模型。子供のころの夢。大人になって集めた鉄道模型の紹介。

Nゲージ 近鉄3000系

2015年03月19日 | 鉄道模型
1979年にデビューした京都市交通局烏丸線との相互直通運転を視野に入れて開発された試作要素の強い車両である。軽量化のため車体材料はステンレス製、電動機制御は、電機子チョッパ制御で、制動時の回生制動を行ない、これらは近鉄では唯一この形式だけである。編成は、モ3002(制御電動車)-モ3001(中間電動車)-ク3501(制御車)の3両固定編成に、ク3502(増結用制御車)をモ3002に増結するように構成され、当時の京都線の運用に合わせて、3連、4連運用ができるようになっていたが、のちに需要の増加によりモ3002の運転台を撤去、4両固定に改造されている。この頃は高度成長期から安定期に移行し、鉄道業界では省エネ化の技術開発へ移行した時期でもあった。これら省エネ技術によって、地下鉄では制動時におけるトンネル内の温度上昇を軽減する効果が得られる。登場時はブレーキシステムの違いで他車との併結はできなかったが、のちに改造され併結可能とされたが単独の運用が多かった。なお、電機子チョッパーのノイズ障害から対策ができている京都線、橿原線・天理線が主で他線で活躍することはほとんどなかった。京都市交通局の相互乗り入れがおよそ10年遅れたことにより、3000系の発展型量産車は登場することなく、その後の技術革新で近鉄では、アルミ車体、VVVFインバーター制御車が標準採用され今日に至っている。2012年製造後33年目にして現役を引退し、通勤電車としてはの短命で廃車解体された。

模型はエンドウ製(発売は3両固定編成)


ク3502(モ3002を流用)


モ3002


モ3001


ク3501


ク3502単独


モ3002(3連運用時)

2015.03.21 N-0047


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