整然と植えられたヤシの木 ・・
ヌクアロファから北へ向かう道を進むと、古代の遺跡に出会います。
Tu'i Tonga Empire
トゥイ トンガ帝国 (トンガ大首長国 )
トンガタプ島を中心に、10世紀頃に成立し、
12世紀から 13世紀にかけて強大な力を誇った王国 ・・
注:現在のトンガ王室とは別系譜
(8月 12日のブログ参照 )
Ha'amonga 'a Maui
ハアモンガ ア マウイ
『マウイの嘆き 』 と名づけられた巨大な石のモニュメントです。
石灰岩でつくられ、高さはおよそ 6メートル、
重さは推定 20トン以上あると考えられています。
ちなみに、
『Maui マウイ 』 とは、古代ポリネシアの神の名前です。
『ハアモンガ ア マウイ 』 は、
第 11第 トゥイ トンガ王 = Tuʻi-tā-tui トゥイ タトゥイによって
つくられたといわれています。
文字を持たなかったトンガ (ポリネシア )の歴史は、
多くの謎に包まれています。
現在、『ハアモンガ ア マウイ 』 は、
王の住居、
または執政の場所へのゲートであるという説が有力です。
また、垂直に立つ 2本の石柱は、
トゥイ タトゥイのふたりの息子の団結を
願ったものではないかと考えられています。
ここが執政の場所であったという説を裏付けると思われるものが、
この石の壁 (玉座? ) です。
暗殺を恐れていた王は、
為政に際し、常に石の壁を背に座ったそうです。
『ハアモンガ ア マウイ 』 と並んで、
トゥイ トンガ帝国の勢力を示す 『ランギ 』 と呼ばれる
ピラミッドのような王族の墳墓 ・・
現在は風化していますが、往時の巨大な荘厳さは窺い知れます。
このあたりは、古代 トゥイ トンガ帝国の首都があった場所です。
トンガ王国は現在、
The Ancient Capitals of the Kingdom of Tonga
トンガ王国の古代首都
として、ユネスコ世界遺産に登録申請中です。
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