大量失業時代の到来が目前に迫っている
chatGPTなどの生成AIがもたらす深刻な問題は
「大量失業時代の到来が目前に迫っている」
ということである。
オックスフォード大学の研究によると、AIの
導入により9割以上の確率でなくなると考えら
れる仕事がある。
また、野村総合研究所の2015年のレポートでは、
10年から20年後には日本の労働人口の約49%が
AIに代替可能になるという結果が出ている。
生成AIは人間から仕事を奪う悪魔
アメリカでは2023年から、テック企業・
金融・メディア業界でAIの活用を理由に
した解雇が始まり、生成AIによる失業が
既に顕在化していることから、
「生成AIは人間から仕事を奪う悪魔」
と捉えられる場合が多々ある。
アメリカではホワイトカラーが失業する
新たな時代に入ったのかもしれない。
一方、日本では生成AIによる失業に対する
危機感が、あまり感じられない。
その理由は、日本は労働市場改革が進展して
いないため、正社員の解雇が実質不可能と
なる。
「正社員は会社に守られている」
という認識なのであろう。
しかし、失業の問題は正社員も含めて、
いずれ日本でも現実味が帯びてくるので
はないか、と懸念されている。
その根拠は、例え正社員であっても、
永久に同じ職場に在籍できないので
ある。
役職待遇の人でも50歳代の後半で役職
定年となり、給与が大幅に減少する。
それ故、退職勧奨のような形で職場を
去る人が出てきていることが現実である。
日本の場合は、さらに大きな問題がある。
それは団塊ジュニア世代(1971年から74年
生まれで、2024年時点で50から53歳)があと
数年で50歳代後半になることだ。
AI人材になって生き残るしかない
AIによる大失業時代を乗り切るためには、
「AI人材となって生き残るしかない」
と言われている。
そのためには、
Pythonをはじめとしたプログラミング
言語、
AI(人工知能)、
機械学習、
深層学習、
自動化、
AI関連の数学力・英語力、
一般的なIT知識と専門知識を含むスキル、
等が必要不可欠である。
この先、ますますAIによる仕事上の自動化
が進む中、上記のようなAI関連のスキルを
持たない人は就職活動で不利、いや、むしろ
就職不可能になるのは自明の理である。