逮捕の男、20分で立ち去り=事前に授業予定把握か―悠仁さま中学侵入事件で警視庁
近年は卒業した者であっても部外者扱いされる世の中です。そこから考えれば学校に入れるのは事前にアポイントメントを取った場合だけになります。この報道記事では容疑者が水道工事を装って侵入したとなりますが、そうなると学校側の連絡体制にも問題があったのではないでしょうか。
あちらこちらに取り付けられた監視カメラによって防犯体制を敷いているのであれば、突発的な業者の訪問など有り得ない筈です。きちんと事前にアポイントメントがあり、工事の日時が職員室の掲示板に書き込まれ、情報が職員全員に共有されて初めて訪問が許されるのではないでしょうか。
そうした背景がないと普段見かけない顔触れを見かけた際に生徒が動揺すると思うのです。先生にしても事前に事情が理解できていないと生徒たちの不安を解消させることができません。況してや皇族の生徒がいるのですから尚更でしょう。
どうも防犯カメラなどの存在に頼り切っている様な気がします。確かにカメラは記録できますから犯罪防止に役立ちますが、それに頼り切るとアナログ的な面で疎かになってしまいます。普段からの連絡事項や情報の共有というアナログ的な面での意識が高くなければ今回の様な件は今後も起きるでしょう。
過去には大阪の小学校での児童殺傷事件が起きたりして防犯体制の強化が厳しくなってきていますが、どうしてそうしなければならないのかという部分と、卒業すれば部外者として扱われるという現実の中で如何に社会で生きていくのかという部分を教えないと今回の事件が再び起きるでしょう。ハッキリ言って此の部分について疎かになっていると感じます。過保護といわれても仕方がない建物にいても卒業と同時に社会に放り出されるという真逆の行為は、事前に確りとした教えがなければ将来に於いて歪んだ形で跳ね返ってきます。