斯く語りき

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やはり一皮剥けば“子供”なんですよ

2019-01-18 03:15:00 | 社会部

中学女子「いいや」と…男にそそのかされ配信

動画配信が行えたということはカメラ機能とウェブ機能が備わった端末、即ちスマートフォンだったと容易に想像ができます。本来、未成年のスマホは総て“親からの貸与品”であり、その責任は親の側にある訳ですから、こんなことに用いてしまった(こんなことの為に所持させてしまった)親にも責任はあると思います。

勿論、唆した男の側が罰せられるのは当然ですが、それに応じてしまった側にも何らかの責任を負わせないと、いつまで経っても同じことの繰り返しになるんです。否、そうさせていないから同じことが何度でも繰り返されてしまうんです。

どれだけ着飾っても、どれだけ自信があろうとも、所詮は人生経験が十数年程度の【子供】なんです。ちょっとでも大人から変化球を投げられたらコロッと引っ掛かってしまうものなんです。どうして其処に目を向けていかないのでしょうか。

スマホを持つ未成年の総てが総てそうなるとは思っていません。然し乍ら、そこで許してしまったら元の木阿弥なんです。こうした事態から身を守る為には全員が同じ境遇にならなければ意味がないんです。20歳までの僅か数年の我慢が何故させられないのでしょうか。

私は携帯端末を持つなとは以前から書いていません。こんな時代ですから連絡手段としての端末所持は致し方ないと思っています。

然し乍ら、所持できる端末の性能の上限はあるべきだと思うのです。カメラもウェブ機能もない、通話とメールだけしかないガラケーで十分なんです。

カメラで撮影したければデジタルカメラがあります。インターネットをしたければタブレットやパソコンがあります。確かにタブレットにはカメラもウェブ機能もありますが、持ち歩くにしては大きすぎますし、それなりの機能を備えたものを買うには結構な値段になり学生には簡単に手が出せないでしょう。たとえ購入の為の金銭を何らかの手段で得ようにも、その最初の一歩が自宅の親の監視下になるとしたら、そう簡単には行動できないでしょう。

大手キャリアもキャリアで、彼らが犯罪に遭わない為にはガラケーを契約の上限にするべきなのにフィルターという手緩い機能を提案し、その判断を親に丸投げしています。これではザルで幾らでも零れ落ちます。

何か問題が起きると、それに該当しない筈の立場の人でさえ無駄な制約を受けることになります。制約ばかりになれば端末を持つ意味がなくなってしまいます。それで困るのは社会全体なのですから