斯く語りき

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待遇や環境を大幅に見直すべきでしょうね

2019-12-24 23:45:00 | 社会部
自分の両親も齢85であり共に介護サービスを受けている現実がありますから、この問題を無関心で済ませる訳にはいきません。幸いなことに虐待とは現時点では無縁ですが、この先のことは何とも言えないのが本音です。

母が昨年約5ヶ月ほど入院していた施設では、その殆どが認知症を患っている人たちでした。まともなのが母くらいという、まさしく現代の高齢化社会の縮図を見てきました。

そこで働くスタッフさん及び施設で虐待があったという話は耳にしたことがありませんので、その部分に於いては立派だと思いますが、おそらく基本姿勢が“子供の面倒を看る”なのだと思います。

認知症になって完全に自我が崩壊してしまったら所謂【2度わらべ】状態です。身体は大人でも脳内は完全な子供なんです。その現実に対して大人の意識で接すれば、当然のことながら満足に話は進みません。介護する側にストレスが溜まるのは避けきれないです。

であれば、もう相手は子供なんだという意識で接した方が遥かに楽なんです。真っ当な返事も行動もできない子供相手に日々の生活の面倒を看ていくという姿勢であれば虐待という方向には向かないと思うのです。

然し乍ら、それでも彼らの面倒を看るのは重労働です。脳内は子供でも身体は大人なのですから負担が大きくなるのは当然です。

彼らを支える側が、その労力に見合う賃金を得られなければ、どれだけ優しく接していく方針であっても必ず綻びが出てしまいます。支える側にも生活があり人生があります。それを無視することができないです。

そこから考えれば、やはり待遇を改善するしか術はありません。きちんと生活ができ、少し余裕が出るくらいのものを出さなければ担い手は減るばかりです。

確かに家族の側からすれば介護費用の面から可能な限り安く済ませたいでしょうが、自分たちができないことをしてもらうのですから低賃金では話になりません。きちんとした道筋をつける努力をするべきでしょう。

その最大のことこそ政治です。

政治を疎かにして何でも安くやれというのは虫が良すぎます。況してや軈ては自分たちも世話になる身なのです。現時点で改善されなければ、自分たちの段になった時には更に酷いものになってしまうんです。

何度も記していますが、政治は現在だけの話ではありません。将来を含めた見通しをつける為にも欠かせないことなんです。現状がダメだからで棄権してしまっては将来だってダメなんです。そこへの想像力を働かせて下さい。

もう待ったなしなんですから😟