年齢をみると私の両親と余り違わないので子供である娘の置かれている立場は何となく判る気がします。おそらく認知症が原因で殺害に至ってしまったのではないでしょうか。2日午前、名古屋市北区の住宅で、実の母親の首を絞めて殺そうとしたとして、49歳の女が逮捕されました。https://t.co/90XuLL2Ptj pic.twitter.com/j6sAr9TxIJ
— メ~テレnews (@nagoyatv_news) November 2, 2020
認知症の現実は実際に立場なってみないと解らないことです。勿論、介護の仕事で普段から接している場合ならば予想はつくでしょうが、それが他人である場合と実の親との場合では対応にも違いが出てくると思うのです。
誰もが“この年齢になったら~になる”という定義があれば事前の対処も楽ですし家族も振り回されずに済みますが、どの年齢で、いつ訪れるか判らないから大変で厄介なんです。
この事件で逮捕された娘は、たぶん認知症への対応が判らなかったと思います。いったい同居していたのか結婚して別に住んでいたのか定かではありませんが、それまでに一度も認知症の現実と向き合ったことがなかったのであれば相当ショックでしょうし、いったいどうすれば良いのか判らなくなったと想像できてしまいます。
単に認知症といっても、その方向性は様々で、妄想癖になったり徘徊したり暴力的になったりします。特に徘徊や暴力的になると取り押さえるのは容易ではありません。既に中身が別の人格になっている手前、一人の力では対処できなくなる場合もある訳です。
娘は警察に相談に訪れたそうですが、果たして其れが本当に正しかったのか疑問に感じます。親子間の金銭トラブルは有り得ないことではありませんが、もし認知症絡みだったとすれば警察よりも自治体の福祉課へ行くべきだったと思います。
私の父親も85歳で軽い認知症を患っています。基本的には徘徊をせず素面ならば一日の殆どを寝て過ごす生活をしていますが、アル中且つ酒癖が悪いので如何に酒を飲ませない・買わせない様にするか頭を悩ませています。母が存命だった頃は母からの監視があったので然程気にしなくて済んだのですが、その母の監視がない分、私自身が神経を尖らせています。
そんな父でも、いつ何処からの段階で大きく症状が変化するか判りません。もしかしたら明日にでも徘徊を始めるかもしれませんし、妄想癖に陥るかもしれません。それだけに介護保険を利用し自治体からの支援を受け、次なる段階への最低限の対応策を講じています。
まだ親が若いから安心とは言い切れません。中には若年性認知症というものがあります。だからこそ老いる前に不測の事態が起きた時はどうするのか家族間で話し合っておくべきです。覚悟を決めておけば今回の様な展開にはならずに済みますから🤔。