今回の新型コロナウイルスは完全なる想定外の出来事ですが、だからと言って其の想定外のことが起きた際の心構えは想定できる筈なんです。そして、それをしてこなかったから今の日本は右往左往させられていると思うのです。
例えば一個人に対象を絞っても、誰もが思うが儘に生きられるなんて殆ど無理です。何処かで必ず想定外のことが起き、そこで軌道修正を余儀なくされる訳です。年齢(加齢)なんかは其の最たる例ではありませんか。
勿論、加齢からくる様々な健康問題は事前に知識として知ることができるものですが、だからと言って誰もが同じ症状に陥るとは限りません。全くならない人も当然いる訳です。
人生の道程に於いては本当に千差万別で、大企業の社長に納まる人もいればホームレス生活を余儀なくされる人もいるんです。どれだけ同じ“生命”を受けて誕生しても、その後の人生は同じにはならないのです。
然し乍ら、それでも国民として生きていく以上、その人が普通に生きることを実現させることは可能な筈です。否、本来ならば誰もが普通に生きることができて当然なんです。
その手法の最たるものが政治であり、それを担う代表を選ぶ選挙なんです。
戦後の日本は途中までは他力本願な面も手伝って大きく発展を遂げましたが、やはり人間の行いが齎す事柄には必ず限界があり、どこかの段階で方向転換を余儀なくされる訳です。最近の日本で捉えたらバブル経済崩壊が大きな転換期でしょうか。
ところが、そのバブル経済崩壊に対して想定をしてこなかった結果、ズルズルと年月だけを重ねて平成の時代を終えてしまった訳です。1億を超える国民がいるのに、世界でもトップレベルを誇る教育があるというのに経済崩壊1つ満足に解決(脱出)できなかったのは、如何に想定外の出来事に対しての構えを想定してこなかった結果でしょう。
そして現在の新型コロナウイルスの問題です。これにしてもきちんと常日頃から想定外の出来事にも動じない落ち着いた構えができていたら状況は大きく変化していた筈です。それなのに何もしてこなかったから、何も想定するという想像力を働かせてこなかったから右往左往する羽目になっているんです。
アメリカにしろヨーロッパの各国にしろ、常日頃からの想定と構えができているからこそ想定外の問題にも動じない姿勢ができています。確かに多くの犠牲者を出してはいますが、そこからの国民に対する政府からの指示系統は素早く、やれマスク1つで喧々囂々している日本とは大きく違います。
これから先、この新型コロナウイルスの動向が如何なるものになるか判りませんが、仮に収束したとしても以前の様な日本には戻れないでしょう。もうそうなってしまったら考え方を切り替えるだけです。何も考えない平々凡々な国民性を止めるんです。それが日本国内の立て直しの最大且つ重要な要素でしょう😤 。