日本のマンション文化が急激に発展したのは平成になってからだと思います。それまでは戸建ての2階建てが最高だったのが、それを遥かに上回る階数の、況してや1階あたりの個数も10が普通な巨大マンション群が雨後の筍の如く建設されていったのは平成になってからでしょう。
然し乍ら、そのマンションを巡る問題が出てきています。その代表的なのが老朽化ですし、昨年の多摩川の氾濫で甚大な被害を受けた立地の問題も然りです。
どれだけ最高の技術を採り入れても、人間が造り出すものには限界があります。たとえ長く保たせるにも維持する為には定期的なメンテナンスが欠かせません。建てたらお終いという訳にはいかないんです。
ところが現実問題として経済活動の低迷から維持管理費の確保が難しくなってきています。築年数が経っているものには事実上の終焉を迎えたものもあります。とはいえ、そんな状態では壊すこともできません。マンションは公的なものではありませんから自治体からの支援が出る訳がないんです。誕生から終焉までに必要な費用の全てを住人全体で捻出し続けなければならないんです。
もう最初の一歩の段階からして日本のマンション文化は大失敗なんです。きちんと経済の動きと国民からの決意を得ず、ただ闇雲に建てまくっただけなんです。本当に流行に流されることで大きくなった日本の脆さを象徴しています。
然し乍ら、それなりの教育を受けてきているというのに、それなりの質の高さを誇る教育がある筈なのに、いったい何故こうなってしまったのか。
この背景には『教育勅語』があると私は思っています。
教育勅語について詳細な説明はしませんが、この基本方針は明治時代に天皇に対する国民の姿勢を説いたもので、戦後すぐに廃止されています。
とはいうものの、今日までの日本の基本姿勢の旧態依然な現実には、況してや教育勅語を再び掲げた総理大臣を輩出してしまったことも思うと、まだ根強く意識が残っている訳です😩。
~②に続きます~