あなたの歯茎が退縮しやすいかどうかを知っておけば、歯茎の退縮の予防がしやすくなります。
知覚過敏を起こしやすい方などは歯茎が退縮しやすいので強く歯ブラシで歯茎をこすったりしないよう気を付けた方が良いでしょう。
歯茎の退縮ですが、歯の周りの環境によって進行が変わります。歯を支えているあごの骨や、歯茎の厚みは、遺伝や歯並びなどによって決まっています。
骨や歯茎の厚みによって歯茎の退縮しやすさが変わります。
それを分類したのがメイナードの分類です。
メイナードは歯茎と骨を4つのタイプに分けています。
タイプ1:骨と付着歯肉(歯茎)が厚い
タイプ2:骨は厚いが付着歯肉は薄い
タイプ3:骨は薄いが付着歯肉は厚い
タイプ4:骨も付着歯肉も薄い
となっており、歯肉退縮の診断は
タイプ1は歯肉退縮は起こらない
タイプ2・3は起こりにくい
タイプ4は起こりやすい
となっています。
特に日本人の方の下の前歯や犬歯はタイプ4のことが多いので歯茎の退縮が起こりやすいものと思われます。
歯茎が退縮してしまった場合は、歯茎を回復させる方法があります。歯茎の移植を伴う歯茎の再生治療という方法があります。保険治療ではありませんが、退縮してしまった歯ぐきをしっかりと元に戻すことによって、歯の根っこの虫歯・歯周病を予防できます。詳しくは歯茎の再生治療のページをご覧ください。歯茎の再生治療
歯茎の再生治療の注意
歯茎の再生治療および、セラミック治療は保険外診療となります。1~3本の歯の歯茎再生治療で7万7千円(税込)かかります。
歯茎の再生治療は外科的な治療ですので、治療後に糸でしっかりと縫う必要があります。尖ったものが刺さってしまったりして歯茎が開くと出血してしまうリスクがあります。また、術後に腫れや痛みが出ることがあります。そのため、当院では、出血予防止血対策にに止血用マウスピースをお渡ししております。また、術後の注意を守っていただいております。
歯茎の再生治療は、歯周病の進行具合や感染の状況によって回復できる歯茎の位置が変わります。ご希望の位置まで歯茎が必ず回復する治療ではありません。当院では、審美的な回復のための方法も行っておりますので併せて紹介しております。