第67回全日本大学野球選手権は昨日14日に準々決勝4試合が行われ、ベスト4が決まりました。
昨年準優勝の国際武道大(千葉)のほか、優勝候補の慶應義塾大(東京六大学)、東北福祉大(仙台六大学)、九州産業大(福岡六大学)が勝ち上がっています。
国際武道大は豊田選手、磯網選手の中軸バッターの活躍などで徳山大(中国)に8-0で、慶應義塾大も嶋田選手のホームランなどで東日本国際大(南東北)に10-2でそれぞれコールド勝ちしました。東北福祉大は延長10回タイブレークの末、白鷗大(関甲新)に2-1でサヨナラ勝ち。九州産業大(福岡六大学)は、初出場の宮崎産業経営大(九州地区南部)を3-0で下し初のベスト4進出です。
■第4試合
産経大000000000|0
九産大10101000x|3
【産】杉尾(宮崎日大高)
【九】浦本(必由館高)
■第3試合
徳山大 0000000|0
国際武道大340100x|8(7回コールド)
【徳】楠岡(紀央館高)吹本(山口桜ケ丘高)西本(宇部商業高)清水(旭川龍谷高)
【国】青野(市立船橋高)林(銚子商業高)伊藤将(横浜高)
■第2試合
慶應大30003004|10
東国大00000101|2 (8回コールド)
【慶】菊地(慶応志木高)高橋佑(川越東高)石井(慶応志木高)
【東】船迫(聖光学院高)佐々木(山村学園高)高木(鹿島学園高)
【本】嶋田(慶應大)
■第1試合
白鴎大0000000010 |1
東北福1000000001x|2(延長10回)
【東】津森(和歌山東高)
【白】山田啓(東海大相模高)中村(星琳高)
【本】吉田(東北福大)
ここまでの試合で、まさかの筆頭が大敗した東洋大(東都)です。自慢の投手陣が打ち込まれました。エース右腕の上茶谷選手(四年・京都学園高)は立ち上がりから、ランナーを背負い、勝負どころで制球も甘く、2回に3失点、3回も2本のヒットとフォアボールで1アウト満塁とピンチを招いたところで降板。リリーフした梅津選手(四年・仙台育英高)も連続タイムリーヒットを打たれ、追加点を奪われます。7回には2ランホームランを浴び、コールド負けとなりました。東洋大のピッチャーのコンディションが良くなかったこともあるでしょうけど、ここはベスト4に進んだ九州産業大の実力が上回ったということでしょう。
その、九州産業大に準々決勝で敗れた初出場の宮崎産業経営大。一回戦で創価大(東京新大学)に6-2で勝ち、二回戦でも福井工業大(北陸)に3-1で勝ち、全国常連校を破って、2年前の中京学院大(東海地区)の快進撃の再来かと思わせてくれる、立派な戦いぶりでした。宮崎産業経営大のお話は後日詳しく書きたいと思います。
本来ならば明治神宮球場での開幕戦になる予定だった広島大(広島六大学)のたった一人のチアリーダー松原美由さん。チア部は1人しかいないため、助っ人を募ってリーグ戦では披露できなかった踊りとともに、応援を盛り上げようと準備してきました。しかし、雨によって12日の東京ドームでの試合に順延となり、助っ人の女子学生や吹奏楽部員が応援に駆けつけることができなくなってしまいました。
結局、メガホンを使った「いつも通り」の応援になってしまいましたが、100人以上が駆けつけたスタンドでの応援しました。松原さんは「テレビで見ていた球場で応援でき、すごく楽しかった。今度こそ神宮で踊りつきの応援をしたい」と話していました。
15日は休養日で、16日の準決勝は東北福祉大 vs. 慶應義塾大、国際武道大 vs. 九産大の顔合わせで行われます。