野球小僧

東京新大学野球連盟

東京新大学野球連盟とは、主に東京近隣地域に所在する大学の硬式野球部で構成された大学野球リーグです。全日本大学野球連盟に所属しています。

2017年度秋季リーグは稀にみる激戦となりました。関東地区大学野球選手権大会出場校決定が最終節までもつれたリーグは過去にはありませんでした。最終節で3校によるプレーオフの可能性も残るほどの白熱したシーズンでした。
この大混戦を制したのが投手力の安定感とミスの少ないプレーで失点を抑えてきた創価大でした。共栄大との最終戦、延長11回のタイブレークに勝利して、2季ぶり44度目の王座に輝きました。リーグ最多の6勝、最優秀防御率(1.26)をマークし、最高殊勲選手、最優秀投手、ベストナインとタイトルを総なめした杉山選手(二年・盛岡大付属高)、の好投が優勝の大きな原動力になりました。

■所属リーグ 勝敗は2017年秋季リーグ戦
一部リーグ 創価大    12試合  9勝  3敗 0分 勝点4
      共栄大    10試合  6勝  4敗 0分 勝点3
      東京国際大  12試合  7勝  5敗 0分 勝点3
      流通経済大  12試合  7勝  5敗 0分 勝点3
      杏林大    11試合  4勝  7敗 0分 勝点2
      駿河台大   11試合  1勝10敗 0分 勝点0

二部リーグ 高千穂大   10試合  9勝  1敗 0分 勝率.900
      東京工芸大  10試合  8勝  2敗 0分 勝率.800
      東洋学園大  10試合  5勝  5敗 0分 勝率.500
      日大生物資源 10試合  4勝  6敗 0分 勝率.400
      首都大東京  10試合  2勝  8敗 0分 勝率.200
      工学院大   10試合  2勝  8敗 0分 勝率.200

三部リーグ 文京学院大  10試合  8勝  2敗 0分 勝率.800
      東京外国語大 10試合  6勝  4敗 0分 勝率.600
      日本工業大  10試合  5勝  5敗 0分 勝率.500
      電気通信大  10試合  5勝  5敗 0分 勝率.500
      東京理科大  10試合  4勝  6敗 0分 勝率.400
      東京農工大  10試合  2勝  8敗 0分 勝率.200

四部リーグ 東京電機大  10試合  7勝  3敗 0分 勝率.700
      国際基督教大 10試合  7勝  3敗 0分 勝率.700
      淑徳大埼玉  10試合  5勝  4敗 1分 勝率.556
      東京工科大  10試合  4勝  6敗 0分 勝率.400
      東京海洋大  10試合  4勝  6敗 0分 勝率.400
      帝京科学大  10試合  2勝  7敗 1分 勝率.222

リーグ優勝回数 2017年秋季リーグ終了時点 (現在の連盟が出来た1958年以降の記録)
一部リーグ 44回 創価大
      29回 流通経済大
      17回 東京学芸大
        8回 工学院大
        4回 東京電機大
        3回 高千穂商科大(現:高千穂大)
        2回 東京都立大(現:首都大東京)、東京水産大、日本大農獣医学部(現:日本大生物資源科学部)、共栄大
        1回 東京経済大、東京商船大、日本工業大学、東京国際大

二部リーグ 15回 日本工業大
      14回 東京都立大(現:首都大東京)、高千穂大(旧:高千穂商科大)
      11回 杏林大
        9回 日本大生物資源科学部(旧:日本大農獣医学部)、工学院大
        7回 東京国際大(旧:国際商科大)
        6回 東京外国語大、駿河台大
        5回 東京理科大
        4回 東京農工大、東京学芸大
        3回 電気通信大、共栄大、東京水産大
        2回 東京電機大、東京商船大
        1回 創価大、流通経済大

三部リーグ 11回 東京農工大、首都大東京(旧:東京都立大)
        6回 東京電機大、東京外国語大、電気通信大、工学院大
        5回 東京商船大、日本工業大
        4回 東京理科大
        3回 東京水産大、国際基督教大
        2回 杏林大、淑徳大国際コミュニケーション学部(現:淑徳大埼玉キャンパス)、駿河台大、東洋学園大
        1回 国際商科大(現:東京国際大)、西東京科学大(現:帝京科学大)、日本大生物資源科学部、共栄大、東京工科大、文京学院大

四部リーグ 10回 国際基督教大
        7回 東京商船大、東京電機大
        6回 東京外国語大
        4回 帝京科学大(旧:西東京科学大)、電気通信大
        3回 文京学院大
        2回 東京水産大、共栄大、東京工科大
        1回 駿河台大、淑徳大国際コミュニケーション学部(現:淑徳大埼玉キャンパス)、東洋学園大、東京理科大、東京農工大

かつて加盟していたことがある大学
 (現在の連盟ができた1958年以降に加盟したことがある大学)
 東京経済大 1959年に東都大学野球連盟に、1964年に首都大学野球連盟に移籍
 桜美林大 1969年に加盟するも同年中に脱退。2009年、首都大学野球連盟に加盟
 筑波学院大 2006年に加盟するも翌年脱退。2009年に再加盟するも翌年脱退
 東京水産大&東京商船大学 この2校は学校の統合により2004年春季から東京海洋大として加盟

歴史
1946年 学制改革を受けて翌年に全国新制大学野球連盟が発足。これにより東京近郊の新制大学の硬式野球部はこの新制大学野球連盟の元で文科系・理工系・医薬系の3系統のリーグに分かれて運営を開始
1947年 全国大学野球連盟と全国新制大学野球連盟が発足。理工科系リーグ(芝浦工業大、武蔵工業大、東京理科大、東京電機大、東京農工大、東京都立大(現:首都大東京)、久我山大(現:廃校)の7校)、文科系リーグ(学習院大、青山学院大、明治学院大、成蹊大、東京外国語大、善隣大(現:廃校)の6校)、医歯薬科系リーグ(東京薬科大、日本歯科大、東京歯科大ら数校)の3リーグを編成
1950年 医歯薬科系リーグがなくなり、歯科系4校(東京歯科大、日本歯科大、日本大歯学部、東京医科歯科大)は独立し東京歯科大リーグを結成。電気通信大、工学院大が理工科系リーグに加盟。学習院大が東都リーグに移籍
1951年 青山学院大、成蹊大、芝浦工業大が東都リーグに移籍。また東都側の受け入れ数の都合で武蔵工業大と明治学院大とが決定戦を戦い、勝利した武蔵工業大が東都リーグに移籍。以上の脱退により11校(工学院大、国際短期大(途中脱退)、高千穂商科大(現:高千穂大)、電気通信大、東京外国語大、東京学芸大、東京経済大、東京電機大、東京都立大、東京理科大、日本大農獣医学部(現:日本大生物資源科学部)により東京都新制大学野球連盟を一部二部制で発足。同年秋季から東京薬科大が加盟し、同時に紅陵大(現:拓殖大)が東都リーグを脱退したことで明治学院大が東都リーグへ加盟
1952年 旧制大学連盟による全国大学野球連盟と全国全日本大学野球連盟が誕生。この時点で関東・甲信越地方には東京六大学野球連盟、東都大学野球連盟、東京都新制大学野球連盟、神奈川県下六大学野球連盟が存在しており、同年から開始された全日本大学野球選手権大会の代表枠において東京六大学リーグと東都大学リーグ以外は全て関東地区(東京都新制、神奈川、北関東地区・甲信越地区)として編成され代表決定戦を行う方法が採られた
1954年 成城大、東京農工大が加盟
1954年 東京水産大(現:東京海洋大)が神奈川大学野球連盟から移籍

東京新大学野球連盟発足後
1958年 日本体育大、成城大が東都大学野球連盟へ移籍し、残存した大学で新たに東京新大学野球連盟を発足
1959年 東京経済大が脱退、東京商船大(現:東京海洋大)が加盟
1965年 全日本大学野球選手権大会の代表枠再編に伴い連盟単独の出場権を獲得
1969年 桜美林大、日本工業大が加盟。秋季より桜美林大が脱退
1970年 明治神宮野球大会が開始。日本大農獣医学部が連盟代表として出場
1972年 明治神宮野球大会の代表枠再編に伴い、秋季の代表枠が関東地区2連盟(東部地区、東京新)に編入
1973年 明治神宮野球大会の代表枠再編に伴い、秋季の代表枠が関東地区4連盟(東部地区、東京新、首都、神奈川)に編入。創価大が加盟(加盟が春季・秋季かは不明)
1977年 国際基督教大が加盟。秋季より流通経済大が加盟
1978年 三部リーグ制に移行
1980年 明治神宮野球大会の代表枠再編に伴い連盟代表の出場権は隔年に変更。同年は本連盟代表が出場
1985年 国際商科大(現:東京国際大)が加盟
1986年 全日本大学野球選手権大会において、流通経済大が連盟代表として初の準優勝
1987年 杏林大が加盟
1991年 明治神宮野球大会において、流通経済大が連盟代表として初の準優勝
1992年 四部リーグ制に移行。駿河台大、西東京科学大(現:帝京科学大)が加盟。年末に連盟創立40周年記念事業として20校参加によるトーナメント大会を開催
2002年 東京工科大が加盟。年末に連盟創立50周年記念事業として21校参加によるトーナメント大会等を開催
2003年 淑徳大国際コミュニケーション学部が加盟。秋季より共栄大が加盟
2004年 東京水産大と東京商船大が統合、東京海洋大として加盟
2005年 明治神宮野球大会の代表枠再編に伴い秋季の代表枠が関東地区5連盟(関甲新、千葉県、東京新、首都、神奈川)に編入
2006年 秋季より筑波学院大、文京学院大が加盟
2007年 筑波学院大が脱退
2009年 筑波学院大が再加盟
2011年 筑波学院大が再脱退
2012年 東洋学園大学が加盟
2015年 全日本大学野球選手権大会において、流通経済大が連盟代表として2回目の準優勝

新規加盟を積極的に受け入れています。その結果、連盟単体として関東最大だった東都大学野球連盟を上回り、最多の加盟数となっています。また、2016年現在、全国の連盟で唯一監督、主将の背番号を統一していません。ただ、一部リーグでは監督50、主将1を付けているチームが比較的多くなっています。

運営方法
加盟校数の関係から前シーズンの成績を基にした各部6校を基本に一部~四部に分けたブロック運営を行なっています。

対戦方法
春季と秋季にそれぞれリーグ戦を実施。また各シーズン終了後に各部の間で入れ替え戦を実施しています。
一部:2戦先勝方式総当たりによる勝ち点制。引き分けは再試合
二部~四部:2回戦固定(同一カード2戦連続ではなく1回戦総当りを2巡)の総当たりによる勝率制。引き分けも有効試合です。

2戦先勝方式
同一の対戦校に対して先に2勝したチームがその相手校との対戦に勝利したとして対戦を終了。1勝1敗の場合は第3戦を行い決着を付けます。

順位決定方法
勝ち点制:同一対戦校に勝ち越した場合に勝ち点1を獲得し、勝ち点が多い方が上位。勝ち点が同じ場合は全体の勝率比較によって順位を決定。勝ち点も勝率も同じ場合は、優劣の決定が必要な場合に限り決定戦を行ないます。決定戦の成績はリーグ戦の成績に加算しません。
勝率制:当該チームの全勝数を引き分け試合を除いた全試合数で割ったもの。その数値が高いチームを上位とします。

入れ替え戦
各部のリーグ戦の終了後に上位リーグの最下位校と下位リーグの優勝校との間で対戦を組み、勝者チームを次シーズンの上位リーグの所属します。敗者チームは次シーズンは下位リーグ所属とります。対戦方法は2戦先勝方式です。

試合会場
一部は都内近郊の各公共野球場をメインに、二部以下は加盟校が所有する球場を回り持ちで使用して試合を実施しています。一部リーグはかつて、駒沢公園野球場や神宮第二球場を多く利用していました。
一部で近年使用実績のある球場は次のとおりです。大田スタジアム(主に開幕戦、各校最終カード)、市営大宮球場、さいたま市岩槻川通公園野球場(やまぶきスタジアム)、龍ケ崎市野球場たつのこスタジアム、県営大宮球場、飯能市民球場など。

全国大会成績
 創価大      全日本大学野球選手権大会 出場21回:ベスト4 7回
          明治神宮大会       出場10回:ベスト4 3回
 流通経済大    全日本大学野球選手権大会 出場13回:準優勝 2回
          明治神宮大会       出場  8回:準優勝 1回
 東京学芸大    全日本大学野球選手権大会 出場  8回
          明治神宮大会       出場  1回
 工学院大     全日本大学野球選手権大会 出場  3回
 高千穂商科大   全日本大学野球選手権大会 出場  2回
 共栄大      全日本大学野球選手権大会 出場  2回
 東京国際大    全日本大学野球選手権大会 出場  1回:ベスト4 1回
 東京電機大    全日本大学野球選手権大会 出場  1回
 日本大農獣医学部 明治神宮大会       出場  1回
 東京商船大    全日本大学野球選手権大会 出場  1回
 東京水産大    全日本大学野球選手権大会 出場  1回


コメント一覧

まっくろくろすけ
eco坊主さん、こんばんは。
昨年のニュースで、「東京23区の私立大・短大の定員増を原則認めない新たな基準を、文部科学省が告示した。若者の東京一極集中に歯止めをかけ、地方創生につなげることが目的という」というのがありました。
どの大学が、どこにあるのかよく知りませんが、一極集中は大学だけの話ではないでしょうね。
ちなみに、創価大は何回も見たことあります。八王子のおじさんの家に行く途中で・・・おっと、もしかして、お世話になったかも知れない大学が。
eco坊主
おはようございます(*Ü*)ノ"☀

4部制で24校の参加とはまた大所帯ですね~
それでもまだ新規加盟を積極的に受け入れているとは・・
運営はかなり大変なのではないでせうか?

ここも知っている学校名は少ないです。
(関係者の皆様ごめんなさい。)
直近では創価大学の田中正義投手くらいでしょうか・・・

こうやってみますと改めて東京の大学の多さにビックリです。
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