「私鉄沿線」は、1975年1月20日にリリースされた野口五郎さんの15枚目のシングル楽曲です。野口五郎さんの1974年の「甘い生活」に次ぐヒット楽曲です。
作詞を担当した山上路夫さんが、若い頃によく乗った郊外に向かう私鉄の沿線をイメージして作詞しています。ちなみに、山上路夫さんは「翼をください」「ガンダーラ」「瀬戸の花嫁」や「ああ人生に涙あり」などの作詞も担当しています。
作曲の担当は、1974年の「愛ふたたび」に引き続き、野口五郎さんのお兄さんの佐藤寛さん。実は前年に大ヒットした「甘い生活」がオリコンチャート1位になったことがプレッシャーとなり、本曲発表後に入院したそうです。なお、「私鉄沿線」を含め全部で8曲を提供しています。
そして、編曲は筒美京平さんが担当しています。
♬改札口で君のこと
いつも待ったものでした
電車の中から降りて来る
君を探すのが好きでした
悲しみに心とざしていたら
花屋の花も変わりました
秋が深まり、夕暮れが早くなってきました。日が沈むと街に吹く風も冷たさを感じます。昔も今も、駅ではいろんな人が交錯する場所。たとえ、知り合いではなくても、多くの人がいるだけで人の温もりは感じられますよね。この楽曲が流行ったころ、まだ、歌詞の意味はよくわからず、こういう気持ちになるようなことはありませんでした。
改札口から電車が見えるような小さな私鉄駅。駅前から延びる、広くない道に沿って続く商店街。そのとおりを歩いているうちに、初めて来た街なのに何だか懐かしい気分になったりします。
歩いているうちに、懐かしさをとおり越して、何10年も前の世界に戻ったような錯覚に陥いります(何年も前のこと)。
この季節になりますと、なんとなくこの楽曲が想い出されてきます。
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今日がみなさんにとって、穏やかで優しい一日になりますように。そして、今日みなさんが、ふと笑顔になる瞬間、笑顔で過ごせるときがありますように。
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