全国27チームが出場する第68回全日本大学野球選手権大会(明治神宮球場、東京ドーム)が開幕します(雨の予報ですが)。
東海代表で出場する中京学院大は開幕日の明治神宮球場の第二試合(午前11時30分開始予定)で神奈川六大学・桐蔭横浜大(2年ぶり6度目)との初戦となります。桐蔭横浜大とは2016年の二回戦でも戦っています。
桐蔭横浜大はリーグ戦では1試合平均6点以上を奪って4季ぶりに優勝。打点王の三番・道上季生選手、四番でリーグ戦MVPを獲得した大神田丈選手の中軸は強力であり、中京学院大・近藤正監督は「いい打者がそろっていて、打のチームという印象」「投手は惜しみなくつぎ込んでいく」とのことです。
中京学院大は春季リーグ、東海地区大学野球春季選手権大会の計13試合を14失点に抑えた強力なピッチャー陣にあります。
中でも、期待が懸かるのが絶対的なエース・長島彰選手。東海選手権では初戦の三重・皇学館大戦で10安打を打たれたものの202球の熱投で1失点完投でした。「全国でも負けない投球をしたい」と意気込んでいます。また、この大会はトーナメント形式になることで「投球スタイルも変えられる」とのことです。
また、今春の躍進に貢献した古田星投選手、高野信元選手の両二年生も控えており、「後ろが信頼できるので今まで以上に初回から飛ばし、攻撃のリズムを生むような投球を心掛けたい」とのことです。
ただし、岐阜リーグを制した大きな要因である打線は、東海選手権では二試合で計22残塁で、チャンスであと一本が出ず、三番・吉位翔伍選手は「全国では投手陣をもっと助けたい」と力を込めています。
対する桐蔭横浜大は地区大会最終戦においても3本のホームランを放ち勝負を決めたように、春季リーグ12試合で74得点を獲得した強力打線を誇るチームです。真逆とも言える対称なチームカラーを持つ2チームの対戦です。
中京学院大は一回戦勝利した場合、東都・東洋大、東京六大学・明大といった強豪との戦いが予想されます。近藤監督は「強い大学にも負けないだけの力はある」「初出場のつもりで戦い、もう一度いってみたい」と、再度の日本一を見据えています。
初出場初優勝を果たした2016年以来、3年ぶり2度目の全国制覇を目指す、中京学院大が抑えきるか。
選手権では過去5度出場して2013年のベスト8が最高で、悲願の初制覇を目指す、桐蔭横浜大が打ち崩しすのか。
注目の一戦です。