「夢をあきらめないで」は1987年2月に発売された岡村孝子さんの通算5枚目のシングルです。同日発売のアルバム「Andantino a tempo」にも収録されました。当時は8センチCDおよびシングルカセット・8インチシングルレコードとしてリリースされています。時代を感じます。また、2001年6月には12センチCDでリリースされています。さらに、2005年6月に「夢をあきらめないで 『逆境ナイン』 リマスタリング・バージョン」として再リリースされました。
今から30年ほど前の曲ですが、今でも多くの人の心に残っている曲だと思います。
岡村さんは当初、「ただの失恋ソングのつもりで作りました」とインタビューで語っていましたが、岡村さんの意図する詞の解釈を超え、スタンダード・ナンバーへなっています。この曲はTVや映画など様々な分野で起用されてきました。1988年の朝日放送・テレビ朝日共同制作の「熱闘甲子園」のハイライト内で使用されたりもしました。また、高校野球中継における高校球児たちに対しての「好きな曲アンケート」で、第1位に選ばれたこともあります。
このように応援歌的な人気があるほかに、音楽の教科書に掲載されたこともあり、卒業シーズンの定番曲にもなっています。「この曲を『応援歌』として捉えられることは、自分の意図とは違う方向へ一人歩きした感じがした時もありましたが、現在でもこの曲を愛してくれていることは凄く嬉しいです。現在ステージで歌うときは、皆さんへの応援歌としての気持ちで歌っているんです。」と岡村さんは語っています。
2019年4月18日に体調不良で病院へ行き、検査の結果、「急性白血病と診断された」と4月22日に公式サイトで公表されました。
6月2日にインスタグラムが更新され、1日から一時外泊の許可が下りたため、自宅に帰っていたことが書かれていました。「涙色の空もありますが、とても心があたたかくなり、励まされました」と前向きなコメントがありました。
この「夢をあきらめないで」には元気を与える言葉が詰まっています。
どんなにつらいことがあっても、どんなに苦しくてもまっすぐ前を向いていれば、きっと夢を追いかけ続けることができる。
そんな曲に元気づけられます。
さて、「検査数値も安定してきましたし、そろそろ退院しますか?それとも、あと1週間入院して、ついでにもう少し追加検査していきますか?」と聞かれました。
とても名残惜しかったのですが、退院することにしました。
看護師さんに「退院にあたって、心配なことはありますか?」と聞かれましたので、「今まで、至れり尽くせりの(入院)生活でしたので、社会復帰したときに、自分でいろいろ出来るかどうかが心配です」と言ったところ、「だぁいぃじょぉぶぅでぇすぅよぉ」と笑顔で言われました。
まだ、薬は飲まなくてはいけませんし、定期的な通院は必要ですが、退院しました。約1ヶ月ぶりの帰宅です。
入院始末記は、おいおい、ネタのないときにでも書いていきます。オイオイ。