シャア・アズナブル:戦いとはいつも二手三手先を考えて行うものだ
TVアニメとして1979年から名古屋テレビほかで放映された「機動戦士ガンダム」。「モビルスーツ」(MS)と呼ばれる人型兵器が設定され、連邦軍のガンダム自体はほぼ変更はありませんでしたが、ジオン軍のMSは次から次へと新型が導入されて、ストーリーを賑やかにしていました。
さて、中国で新型インフルエンザウイルスが見つかったことは、昨日のブログで書きましたが、次は、「新型ブニヤウイルス感染症(重症熱性血小板減少症候群 / SFTS)」が拡がっているニュースがありました。このウイルスはこれまで少ないとされていたヒト・ヒト感染が発生したと考えられていますので、注意深く監視していく必要があると思います。
今回は中国浙江省の浙江大学医学院附属逸夫医院へ2020年7月7日に別の医療機関からの相談で、21歳の男性患者が重篤な症状を示しているが病名の特定ができないという相談があり、この患者の70代の母方祖父が同様の症状で数日前になくなっており、さらに60代の母方祖母が同様の重篤な症状で治療を受けているとのことで、医師は「これは容易ならざる事態だ」と判断しました。
その後、「新型ブニヤウイルス感染症」の可能性があるとの疑いがあり、政府関連施設で検査を行った結果、陽性が判明されました。
そして、21歳の男性患者が入院して3日後、患者の母方祖母が亡くなり、さらに、患者の伯母にも同様の症状が出て入院治療を受けることになりました。伯母の症状は男性患者よりも深刻なものでした。
ブニヤウイルス感染症は多くの場合、マダニにかまれることで感染します。しかし、21歳の男性患者もその伯母もマダニにかまれた記憶はないとのことでしたが、祖父が川での作業時の休憩中に虫にかまれたらしいことがわかりました。その後に祖父が発症し、祖母が看病していたとのことです。さらに、祖父が亡くなった時には、男性患者とその伯母が遺体と同じ車両内に約4時間いたとわかりました。
医師らは、亡くなった祖父がまずマダニにかまれて新型ブニヤウイルス感染症にかかり、さらに祖母や男性、伯母へのヒト・ヒト感染が発生したと判断しています。
ブニヤウイルス感染症は2010年に中国で発見され、マダニに噛まれたことで重症熱性血小板減少症候群を引き起こします。一般的に体液や血液を介してヒト・ヒト感染する場合があるとのことですが、感染の確率は小さく、体液や血液への接触を避ければ充分に防護できとのことです。
しかし、2020年8月には江蘇省で37人の感染が確認され、安徽省で23人の感染が確認され、うち5人の方が亡くなっており、浙江省で2人が亡くなったことが報道されています。
実はこのマダニウイルス感染症については、日本でも発生しており、2019年の感染報告数が初めて100人に達しています。日本国内では2012年秋に山口県で1人が亡くなったのが最初の報告例となっています。2019年は西日本を中心に18都県から報告があり、山口県が11人と最も多く、徳島県が9人となっています。また、2013年~2019年11月末までに患者総数492人中69人(約14%)の方が亡くなっております。
媒介するマダニは、家屋にはあまりいないが、専門家は森や草むらに入る際には肌の露出を減らすよう注意を呼び掛けている。
また、早期に治療を始めれば完治可能らしいのですが、日本ではまだワクチンや有効な治療薬はなく、薬の臨床試験が始まっている段階だそうです。
今年はこれ以上の感染症拡大だけはご勘弁願いたいと願うのは、世界共通の想いでしょう。
さてさて、冒頭のセリフは「機動戦士ガンダム」 第2話 「ガンダム破壊命令」でのシャア・アズナブルです。
サイド7を出航したホワイトベースとガンダムを追撃するべく行動を起こすシャア。先の作戦でザク3機を失ったため、上官のドズル中将に補給を要請します。しかしシャアは、補給が到着する前にホワイトベースを攻撃する作戦を部下のドレン少尉に伝えます。
シャア:少尉、突撃隊員を三名招集したまえ
ドレン:は?補給艦の到着を待つのではないので?
シャア:戦いとは、いつも二手三手先を考えて行うものだ。スレンダーは脱出した。ということは、逆もまた可能ではないのかな?
今、自分が取れる行動の中から最善の方法と、そして、常に先を想像し、常に先手先手で行動していくことは大事なことです。
■外出の際は、手洗い、咳エチケット等の感染対策や、「3つの密」の回避を心掛けましょう。
■新型コロナウイルス感染対応を呼び掛けている場所やお店などがある場合は、指示にしたがいましょう。
■お出かけの際は、各施設、イベントの公式ホームページで最新の情報を確認しましょう。
私のブログにお越しいただいてありがとうございます。また、明日、ここで、お会いしましょう。