私立サン・リュカ中学校(フランス・パリ)という名門校に、ファネット・ゴベールという左目の下にほくろのある、目つきの鋭い女生徒がいました。
彼女はライフル射撃の名手であり、腕前はオリンピック級。また、運動能力に長けており、体操、スカッシュ、テニス、柔道などのあらゆる競技でのトップレベルですが、ライフル以外には興味を示すことはありません。また、勉強成績は優秀で、史上最年少タイで大学入学資格(バカロレア)を取得しています。ちなみに、知能指数は180。
彼女は、パリ学生絵画展で「ゴルゴダの呼び声」というタイトルの宗教画風作品で金賞を受賞し、モンマルトルの丘美術館で公開されました。この絵画は、美術の授業で「昨夜見た夢を描くように」とのことで、彼女が幼いころからよく見ていた死神の夢をまた見たので描いたものでした。その数日後、モンマルトンの丘美術館を閉館後に貸し切りにして、絵画を観ていたのがゴルゴ13・・・。
ある日、米国・国家安全保障局(NSA)のPRISMシステム(サーバにある個人情報を直接のぞき見できる大量監視システム)管制局のカーク局長のもとにNSAのマクレラン長官が訪れ、カーク局長は重要情報が書かれた資料をマクレラン長官に手渡しまます。その資料には、ゴルゴ13のルーツに関する情報が書かれています。
そして、カーク局長はファネットがゴルコ13の遺伝子を持つ、つまり「ゴルゴ13の娘」であるという事実に辿り着きます。そして、ファネットを人質にしてゴルゴ13を手中に収めようと考えるのです。
さて、日本国内では(でも?)新型コロナウイルスの新規感染者が再び増加しています。一日の新規感染者が2桁だった2020年5月から6月にかけての楽観的な状況は一変し、6月下旬からは3桁台が続き、2020年が終わりに近づくにつれ、感染拡大は終わりに近づくどころではなくなっています。
そもそも新型コロナウイルスは、類縁のコロナウイルスから突然変異して出現したと考えられています。コロナウイルスは遺伝情報をコピーするときに、エラーを修復する仕組みを持っており、突然変異は起きずらい考えられています。しかし、偶然発生した突然変異によって新型のウイルスが生まれます。新型コロナウイルスは6つのグループにわかれるそうです。このグループは「系統(= クレード / Clade)」と呼ばれます。
現在、世界的に感染拡大している新型コロナウイルスは「欧州型」の可能性が高いといわれています。その中でも「G系統」と呼ばれるものになるそうです。最初は中国・武漢で発生した「S系統」「L系統」が中心でしたが、「L系統」から「G系統」と「V系統」が生まれ、さらに、「G系統」から現在では、「GH系統」と「GR系統」へとわかれています。時々、小さな「O系統」にも枝分かれすることがあるようですが、最終的に6系統にまとまっている状況になります。これは、世界中から集まるウイルスの遺伝情報を集約・分析している「鳥インフルエンザ情報共有の国際推進機構(GISAID)」になります。ちなみに、GISAIDのHPには、世界中で系統がどのように発生し、変化したかということが動画で確認できます。
そして、このGISAIDのデータを見ますと、現在、日本ではGR系統が主流ですが、S系統、L系統もあり、この3系統で約65%を占めている感じです。ただ、気になるのが、O系統になります。これがデータ上では約30%も見られています。S系統、L系統よりも割合が大きいです。
おそらく、これが以前報道のあった「東京型」「埼玉型」ではないかなと、個人的に思えました。日本で新たに変異を起こしているのではないかとも思えるのです。
今現在は「感染者数」の数字だけが大きく取り上げられていますが、もっと具体的に「何が起こっているのか」を国民にわかりやすく日本政府なり、東京都なり、メディアが説明しなければならないはずですが・・・。ちなみに、1人の人から2種類のウイルスも出ているとのことでもあり、研究からは、過去に感染した人であっても、以前に感染した型と違う型には感染する可能性もあるらしいです。
さて、「Gの遺伝子」では、PRISMシステム管制局に与えられた最重要ミッションの一つは、ゴルゴ13のルーツの探索です。ルーツを探って弱みを握ろうということです。ちなみに、PRISM管制局の職員がファネットとゴルゴ13のDNA鑑定をした結果、ファネットとゴルゴ13は親子であるという結果が出ています。しかし・・・。
新型コロナウイルスも「G系統」とやっかいなものとなっており、ルーツ探索も困難な状況になっていますが、一日も早く解明されることを願っています。なお、プロ野球での「Gの遺伝子」は、そのうちに「CDの遺伝子」に倒されることでしょうけど。
なお、ほとんどセリフのないゴルゴ13が珍しく、「お前を育ててくれた、今の両親を大切にする事だ・・・」と、ファネットに対していう場面があります。今の日本人に対するセリフでもあります。
■外出の際は、手洗い、咳エチケット等の感染対策や、「3つの密」の回避を心掛けましょう。
■新型コロナウイルス感染対応を呼び掛けている場所やお店などがある場合は、指示にしたがいましょう。
■お出かけの際は、各施設、イベントの公式ホームページで最新の情報を確認しましょう。
私のブログにお越しいただいてありがとうございます。また、明日、ここで、お会いしましょう。