「ルビーの指環」は1981年2月5日にリリースされた寺尾聰さんの6枚目のシングル楽曲です。作詞・松本隆さん、作曲・寺尾聰さん、編曲・井上鑑さんです。
ある年代以上の方にとっては懐かしい一曲だと思います。何しろ大ヒットしました。当時、TVでは歌番組が多く放送されており、必ずといってもいいほど、寺尾さんのルビーの指環が流れていました。また、発売当初はヒットしていなかった3枚目「SHADOW CITY」、4枚目「出航 SASURAI」もヒットしました。
1981年の「第23回日本レコード大賞」を受賞し、松本隆さんは同賞の作詞賞、寺尾さんは作曲賞、井上鑑さんは編曲賞を受賞し、楽曲製作者に贈られる3タイトルをすべて受賞。同日に行われていた「第32回NHK紅白歌合戦」にも出場しています(今ではレコード大賞と紅白歌合戦は別の日)。
当時の歌謡界は前年に松田聖子さんがデビューし、アイドル全盛の時代。そんななかで「お経みたいな曲(寺尾さんが当時所属していた石原プロモーションの専務・小林正彦さんのコメント」が大ヒットですから、一種の社会現象ともいえる感じでした(この楽曲は、お経というよりも詩的な表現が多いと思います)。
♫くもり硝子の向うは風の街
問わず語りの心が切ないね
枯葉ひとつの 重さもない命
あなたを失ってから
背中を丸めながら
指のリング抜きとったね
俺に返すつもりならば
捨ててくれ
当時はまだ、愛だの、恋だの、その先だとかはわからなかった私ですが、この時期になりますと、いまだにこの楽曲が想い出されてきます。誰を好きになって、愛し、人生の最後に想う人がいるとすれば、こんなこともあるのかもしれません。
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