昔のプロ野球のユニフォームのデザインといえば、ホーム用とビジター用の2種類しかありませんでした。今と違ってどちらかというと地味というか、オーソドックスなデザインでしたが、最近のユニフォームは各球団ともいろいろと攻めたデザインのものを登場させています。
それでも、昔は昔で、いろいろと攻めた(?)ユニフォームがありました。
■1967年途中 東映フライヤーズ(ビジター用)
水色地に焦げ茶色のロゴ文字を金色の刺繍で縁取っています。ネットで画像を見てもどぎつい印象です。
■1973年後期 日拓ホームフライヤーズ(ホーム/ビジター用)
通称7種類のユニフォーム。前期のユニフォームは東映時代とほとんど同じでロゴやマークが変わったくらいであったが、後期にはリーグを盛り上げようとばかりに7種類のユニフォームを製作。日替わりで着用するという画期的な試みでしたが、ほとんどTV放送がない時代でしたので記憶がありません。
■1974年前期 日本ハムファイターズ(ビジター用)
水色地に赤文字、ロゴは丸文字。食品会社が親会社ですので、女性ウケを狙ったのでしょうか。
■1976年前期 太平洋クラブライオンズ(ホーム/ビジター用)
背番号と同じ大きさの番号が着けられた通称・アメフト型ユニフォーム。しかも、地色がホーム用がワインレッドで胴周りは白。ビジター用がホーム用と色が反転するデザイン。ほとんどTV放送がない時代でしたが、強烈な記憶が残っています。
最近では、2013年限定の広島東洋カープのデニム風ユニフォームや、2016年のオリックス・バファローズのチェック柄のオリ達・オリ姫ユニフォームを初め、いろいろと登場しています。
野球(ベースボール)の本家・米国では、デニムとチェック柄をミックスさせたようなユニフォーム(現;サンフランシスコ・ジャイアンツ傘下のユージン・エメラルド)が登場したり、MLBのサンディエゴ・パドレスやニューヨーク・メッツなどでは迷彩柄ユニフォームが登場しています。
パドレスの本拠地・サンディエゴはビーチ、公園、温暖な気候で知られるカリフォルニア州太平洋沿岸にある都市です(行ったことありませんけど)。サンディエゴ動物園、数多くのアート ギャラリー、アトリエ、博物館、庭園が集まっています(行ったことありませんけど)。また、港は米海軍艦隊の母港でもあり、博物館として生まれ変わったかつての空母ミッドウェイが一般公開されています(観たことありませんけど)。西海岸最大の軍事都市であることから、軍人に感謝と敬意を捧げる意味で、日曜日のホームゲームでは迷彩柄のユニフォームが着用されます。
今年もいろいろなデザインのユニフォームが登場していますが、MLB公式サイトが「史上最悪のユニフォーム?」と紹介したのが、想像を絶する衝撃のデザインのユニフォームが、マイアミ・マーリンズ傘下2Aに所属する「ペンサコーラ・ブルーワフーズ」です。
鳥取県の平井知事もびっくりするでしょうけど、なんと、お尻の部分に「巨大なカニ」を描いた1着。「ひどいユニフォームのことなら知ってるよ、って思ってる?考え直そう。クラブジラ(Crabzilla)がここに」という公式ツイッターでの自虐動画も公開しています。「クラブジラ(Crabzilla)」とは、「カニ(crab)」+巨大怪獣のような、ゴジラ(Godzilla)から逆成された接尾語「ジラ(zilla)」からつくられた言葉です。
ブルーワフーズの球場で2019年から発売されている、巨大なサンドイッチ「Crabzilla(クラブジラ)」にちなみ、球団社長が考案したといい、上下ともオレンジ一色で(日本のGかっ?)、お尻の部分にはカニが描かれています。動画では各スポーツの過去の(酷評)ユニフォーム紹介しながら、「スポーツ史で最悪のユニフォームはこいつらだと思う?」と問いかけ、「こんなのは序の口さ」と自分たちのデザインを誇らしげに披露しているのです。
このユニフォームは2021年8月11日(日本時間8月12日)に行われた試合で本当に着用されています。
球団の商品部は当初、自分の耳を疑ったらしく、ユニフォームを制作するメーカーからは何度も「本気?」と問われたそうです。サンプルではカニが背中部分にプリントされていたそうですが、球団社長は、「『カニがフィールド中を走り回っていたら面白くない?』と思ったんだ。尻の部分に置いたら、そんな風に見えるだろうってね」とお尻にカニにこだわったそうです。球場とオンラインオークションでそれぞれ20着ずつ販売され、売り上げはすべて寄付されたそうです。
なお、ブルーワフーズの相手チームのモンゴメリー・ビスケッツ(タンパベイ・レイズ傘下)も7月16日の韓国文化遺産の日に、一日だけチーム名を「モンゴメリー・キムチ」に変え、ユニフォームに「キムチの絵」と「キムチ」というハングル語が入ったユニフォームを着用していました。
ファンとしては、どのようなデザインであって理解不能だとしても、最終的には賛否をとおり越して事実を受け入れなければなりません。ちなみに、選手たちには好評だったようです。
まあ、こんなところもメジャーリーグの魅力でしょうね。
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