グラウンドでプレーする子どもたちを見守りながら、熱い声援を送ります。
時には叱咤があり、時には激励もあります。
選手たちのお母さんたちもスタンドで一緒に戦っています。
子どもたちの晴れ舞台。
それはお母さんたちにとっても最高に燃えるステージです。
前の日の夜にはユニフォームにアイロンをかけながら
「明日だけじゃなく、来週も再来週も、一日でも長く、このユニフォームが着られるように」
と願いを込めているに違いありません。
また、当日の朝には誰よりも早く起きて、お弁当作り。
「お腹を空かせて、全力プレーができないと可哀想だから。力いっぱい出来るように」
と愛情を込めていることでしょう。
小さいころから野球が大好きで、野球のルールも判らなかったお母さんたち。
でも、子どもたちの大好きな野球に影響され、少しづつルールを覚えてきたことでしょう。
ある時にはキャッチボールの相手をしたこともあるかも知れませんよね。
小さいころには、ボールを捕れていたお母さん。もう、捕れないほど成長したのです。
また、中学入学してから野球を始めた自分の息子。
なかなか上手くならなくて、じれったくも思ったこともあるでしょう。
でも、一年生の時から野球をやり続け、いつの間にか周りには多くの仲間が出来たこと。
プレーが上手くなったこと以上の宝物ですよね。
今日は中信地区大会。
いろいろなドラマがあるでしょう。
一途にその夢に向かって努力し続けた、その夢を現実のものにするための一球。
全員でボールの模様が見えるくらいに集中すること。
試合の後には
「明日もお弁当をよろしくね!!
と報告して欲しいと願います。
そして、今日は、どんなに疲れていても、どんなに遅くなってもユニフォームを洗濯することが出来るよう、そして明日の朝もまた早起きしてもらって、美味しいお弁当を作ってもらえるようにすること。
それがお母さんたちの試合です。きっと勝ち試合になりますから。
野球部員それぞれに、陰で見守るお母さんたちの思いがあります。
試合で燃えるのは球児だけではありません。
9人だけじゃない。
ベンチ、そしてスタンドも一緒になって仲間のために1球を追う。
全員野球で勝利を掴みとる。
「絶対に勝たなければならない戦いが、ここにはある」
また、笑顔で学校へ戻ってくることを約束して。
一日でも長くこのメンバーで野球が楽しめるよう、さあ行こう、その先へ!!