「男はつらいよ」は、1970年2月10日にリリースされた渥美清さんのシングル楽曲です。作詞は星野哲郎さん、作曲は山本直純さんです。元々は1968年~1969年にフジテレビで放送されたTV版の主題歌でしたが、そのTV版で使われていましたが1969年に第1作となった映画版でも同じものを使用しています。
映画では第50作「男はつらいよ お帰り 寅さん(2019年12月公開)」まで製作されていますが、渥美清さんが亡くなった後の第49作「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇(1997年12月)」では八代亜紀さん、第50作「男はつらいよ お帰り 寅さん」では桑田佳祐さんがそれぞれ主題歌を歌っています。
「男はつらいよ」主題歌の歌詞は、1番から5番までの構成となっています。「男はつらいよ」ファンの方はご存じかもしれませんが、映画の冒頭で流れる主題歌は、必ず1番からではありません。また、作品ごとに使われる歌詞はランダムに組み合わせたようにバラバラな構成になっています。
でも、何といっても、この1番が有名だと思いますし、またみなさんもよく聴いているものだと思います。
1番
♬俺がいたんじゃお嫁にゃ行けぬ わかっちゃいるんだ妹よ
いつかお前が喜ぶような偉い兄貴になりたくて
奮闘努力の甲斐もなく 今日も涙の、今日も涙の陽が落ちる、陽が落ちる
ところが、この1番の歌詞が使われたのは、第3作「男はつらいよ フーテンの寅(1970年1月)」までなのです。これは、歌詞が、妹のさくらが嫁に行けないことを嘆く内容でしたが、さくらがヒロシと結婚したためだそうです。その後からは、自分がヤクザ者だと自嘲する歌詞に変更されています。
3番
♬どうせおいらはヤクザな兄貴、わかっちゃいるんだ妹よ
いつかお前が喜ぶような偉い兄貴になりたくて
奮闘努力の甲斐もなく 今日も涙の、今日も涙の陽が落ちる、陽が落ちる
ちなみに、4番ですが、このバージョンが使われたのは、第4作「新・男はつらいよ(1970年2月)」の冒頭だけに使用され、幻の4番といわれており、さらに何やら誰が作詞を手掛けたのかわからないらしいです。
4番
♬どうせおいらは底抜けバケツ わかっちゃいるんだ妹よ
入れたつもりがスポンのポンで何もせぬよりまだ悪い
それでも男の夢だけは 何で忘れて、何で忘れているものか、いるものか
この第4作「新・男はつらいよ」は監督が山田洋次さんではなく、小林俊一さん(渥美清さんを山田洋次さんに紹介し、TV版の演出を手掛け、星野哲郎さんに主題歌の作詞を依頼)だったことが関係しているのかもしれません。
また、映画版では冒頭部分に寅さんのセリフ(口上)が入ります。
♬わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又です。帝釈天で産湯を使い、姓は車、名は寅次郎。人呼んでフーテンの寅と発します
基本的に同じものなのですが、第32作「男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎(1983年12月)」だけ、なぜか違うものが使われています。
♬大道三間、軒下三寸、借り受けましての渡世。わたくし、野中の一本杉でございます
満男:おじさん
寅さん:なんだぁ?
満男:人間てさあ
寅さん:人間?人間どうした?
満男:人間は、何のために生きてんのかなあ?
寅さん:うぇ~お前、難しいこと聞くなぁ。えぇ~!・・・んぇ~~何と言うかなあ、ほらぁ、あ~生まれてきてよかったなぁって思うことがなんべんかあるじゃねえか。ねぇ!そんために人間生きてんじゃねえのかぁ!
満男:ふう~ん
寅 さん:そのうち、お前にもそういう時が来るよ、ん!まぁ、がんばれ!な!
(第39作「男はつらいよ 寅次郎物語(1987年12月)」
今週も「あ~生まれてきてよかったなぁ」って思えるようにがんばりますかな。
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今日はどのような一日になるのでしょうか。または、どのような一日を過ごされたのでしょうか。
その一日でほんの少しでも楽しいことがあれば、それを記憶にとどめるように努力しませんか。そして、それをあとで想いだすと、その日が明るくなる、それが元気の源になってくれるでしょう。
それを見つけるために、楽しいこと探しをしてみてください。昨日よりも、ほんの少しでも、いい一日でありますようにと、お祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。