日本の海から離れた内陸地域では昔から貴重な動物性タンパク源として鯉が食べられています。また、将軍や天皇に出される正式な饗応料理や日常的にも慶事祝事の席などでも利用されてきました。
ここ信州では普通にスーパーや川魚店で普通に売られていたりします。特に東新地方の佐久市では「佐久鯉」というブランド鯉が有名です。料理としては、「鯉こく(血抜きをしない味噌仕立ての汁)」「うま煮(切り身を砂糖醤油で甘辛く煮付けたもの)」「甘露煮」や、「洗い」にして酢味噌などで食べたりします。
私は子どものころから鯉は好きで、親戚が集まったときなど、おじさんやおばさんが自分の分をわけてくれるほどでした。その遺伝子を受け継いだのか、息子たちも「うま煮」は好きなようです。
最近は食べていませんでしたが、先日、久しぶりにうま煮を食べてみました(専門店から買ってきたものですが)。
ちなみに「おそうざいのかとう」は1932年創業の地域密着のお惣菜店です。うなぎの蒲焼、揚げたてフライ、山賊焼きなどがあります。
うま煮は、身も美味しいのですけど、腹わたが独特の苦みがあり、ただ甘いだけではなく、いろいろな食感もあって美味しいです。私は特に卵を持っている真子持ちのうま煮が好きです。
この味は、海の魚には真似の出来ない味です。ただ、骨が多いのが難点ですけど。
日本では古くから女性が健康のために鯉を食したという伝説や伝承があり、お腹に子どもがいる妊婦さんが鯉を食べて健康になり、無事、安産できたという伝説もあります。また、御産の後に鯉を食べると母乳がよく出るという伝承もあります。鯉に含まれる栄養素はビタミンB1・D・E、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル類をたっぷりと含み、利尿効果、血液循環、肝機能の改善、頭痛、冷え性などによいとのことです。
ちなみに、海外でも鯉は食べられており、中国では年始の供え物や食べ物として川魚を用いることが多く、最もポピュラーな魚が鯉です。中華料理では鯉1尾を丸ごとから揚げにして甘酢あんをかけた料理「糖醋鯉魚(タンツウリイユィ)」があり、日本でも代表的な宴会メニューの1つとなっています。
また、中国では鯉が滝を登りきると龍になる登龍門という伝説があり、古来から尊ばれています(でも、食べるのですよね)。その考えが日本にも伝わり、江戸時代に武家では子弟の立身出世のため、武士の庭先で端午の節句(旧暦5月5日)あたりの梅雨期の雨の日に鯉を模したこいのぼりを飾る風習ができました。
鯉は泥臭いイメージもあると思いますが、料理に使われる鯉は意外にもふんわりとした身が美味しく、栄養もいいです。
信州にいらした際には、試してみてください(個人の好みもありますので、絶対にとはいえません)。
今日も、私のブログにお越しいただいてありがとうございます。
今日はどのような一日になるのでしょうか。または、どのような一日を過ごされたのでしょうか。
その一日でほんの少しでも楽しいことがあれば、それを記憶にとどめるように努力しませんか。そして、それをあとで想いだすと、その日が明るくなる、それが元気の源になってくれるでしょう。
それを見つけるために、楽しいこと探しをしてみてください。昨日よりも、ほんの少しでも、いい一日でありますようにと、お祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。