木枯しに抱かれて / 小泉今日子

「木枯しに抱かれて」は1986年11月19日にリリースされた小泉今日子さんの20枚目のシングル楽曲です。作詞･作曲はTHE ALFEEの高見沢俊彦さん、編曲は井上鑑さん。


1986年12月13日に公開された小泉今日子さんの主演2作目となった映画「ボクの女に手を出すな」の主題歌に使用されました。

楽曲タイトル、歌詞とともに、より印象付けるのは作詞･作曲した高見沢俊彦さんが当時好んでいたアイリッシュ･フォークに、井上鑑さんが編曲で追加した間奏で流れるバグパイプの音色です。

♬せつない片思い あなたは気づかない
　恋人達はいつか 心傷つくたび
　愛する意味を知る 涙･･･やさしく
　その手に確かな夢をつかんで
　白い季節の風に吹かれ 寒い冬がやって来る
　激しく燃える恋の炎は 誰にも消せないの
　せつない片想い あなたは気づかない
　せつない片想い あなたは気づかない

高見沢俊彦さんがデモテープを制作し始めたころの仮タイトルは「風少年」だったそうです。その数ヶ月後には「木枯しに抱かれて」に変わっていたとのこと。また、この楽曲を「冷たい風の中で立ち尽くす少女」のイメージで書き、「心は熱くても周りは冷たいという状況の中にある恋心をく表現出来ればいいかなと思った」そうです。また、小泉今日子さんがずっと歌っていけるようなスタンダード･ナンバーにしたいと思って作ったとも言っています。

歌詞は片想いの女性の心情を歌っています。


木枯らしの冷たい風と一緒に寒い冬がやってきます。それと同じように片想いであって、相手が気付いて振り向いてくれないなかで、心のなかに吹き抜けていく風もつらいでしょうけど･･･、この歌詞にでてくる女性の心のように、熱い気持ちでいたいものです。

ちなみに1987年3月に発売されたTHE ALFEEのシングル「サファイアの瞳」のカップリングとしてセルフカバーされており、こちらの曲名は「木枯しに抱かれて･･･」であり、間奏の変更、Cメロの前に新たな歌詞の追加（Bメロ+サビ）、サビの歌詞（女性の口調になっている部分）の一部変更などアレンジされています。聞き比べてもおもしろいと思います。

先日（2023年11月13日）に気象庁は東京地方で「木枯らし1号」が吹いたと発表しました。東京地方では2021年、2022年は木枯らし1号は吹かず、3年ぶりの発表となりました。

木枯らし1号は毎年11月ころに北寄りの強風が初めて吹くことを呼ぶそうです。これは主に関東（東京）地方、近畿地方で発表になり、ほかの地域では発表にならないようです。特に信州は山や盆地など地形が複雑で風の向きもいろいろなため、特定できないようです。

この楽曲の公開前に雪が降ったため、公開順が先週と入れ替わってしまいました。

本日も、拙文最後までお読みいただきありがとうございます。

皆さまにとって、今日という日が昨日よりも特別ないい日でありますようにお祈りいたしております。

また、明日、ここで、お会いしましょう。それではごめんください。