「かかし(案山子、鹿驚)」とは、作物を荒らす鳥などの害獣を追い払うため、竹やわらなどで作った人形やそれに類するなんらかの仕掛けです。主に田んぼや畑などの中にいることが多いです。なお、ここでは、さだまさしさんの楽曲については触れることなく終わる予定です。
一般的に、かかしは竹やわらで作られ、古典的な形として、こんな(↓)感じと記憶しています。
つまり、鳥などに対して人間がいるように見せかけ、近づかないようにしていたものです。
ところが、相手も学習能力があり、動きのないかかしは、「安全だ」と認識することもあるようでして、現代においては大きな目を恐れるという動物の本能を利用した、巨大な目玉おやじ的な風船などもあります。
また、タカのようなカイトで風などによって不規則な動作をするものや、田畑の上に糸を走らせて、そこに風車の類をとおしたり、キラキラと光るテープを吊り下げたりすることで、追い払う効果を出すものなどがあります。
さらに、「ど~ん!」とか爆音を用いて追い払う装置もあり、ところどころから聞こえてくることがあります。ただし、カラスなどはそのうちに実質的に自分には無害なものと認識してしまうようで、一定期間の後に無効になってしまったということもあるそうです。
かかしは世界中にあるらしいのですが(私は見たことがないので、よくわかりませんが)、日本では「田の神」とも言われ、「春、山から山の神が田に降りてきて、田の神となり、田を守り、稲作の生育を守り、秋、稲の収穫が終わるとまた山に帰り山の神になる」というような言い伝えがほぼ日本全域に分布しています。また、中部地方を中心に10月10日に「かかし揚げ」「十日夜(とおかんや)」という行事が行われる地域があり、これは、この日に田からかかしを引き揚げ、庭に新しく「みの(蓑)「みのかさ(蓑笠)」を着けたかかしを作り立て、「うすきね(臼杵)」「農具」を添えて、かかしに感謝するそうです。ほかにも、地域によっていろいろな行事があるとのことです。
そもそものご先祖さまは、「古事記伝十二之巻『神代十之巻(かみよのとまきといふまき)』」の「大国主命の国作り」の中に出てくる、「久延毘古(くえびこ)」というお名前の神さまであるらしいです。知恵者であったが、歩く力を持っていなかったとも言われています。
「実りの秋」を迎え、田んぼのお米や、あちらこちらで「ブドウ」「ナシ」「モモ」などの収穫の本番を迎えます。
最近は農作物を盗んでいく事件もあり、鳥などの被害よりも、人間の行為による被害の方が恐ろしいと考えますが、そのかかし(神)をも恐れぬことは、罰当たりなことだと思います。
それにしても、この(↓)かかしは夜に見ますと怖い。子どもは泣きます、きっと・・・。
本日も私のブログを読んでいただき、ありがとうございます。
今日はどのような一日になるのでしょうか。または、どのような一日を過ごされたのでしょうか。
その一日でほんの少しでも楽しいことがあれば、それを記憶にとどめるように努力しませんか。そして、それをあとで想いだすと、その日が明るくなる、それが元気の源になってくれるでしょう。
それを見つけるために、楽しいこと探しをしてみてください。昨日よりも、ほんの少しでも、いい一日でありますようにと、お祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。