今日12月12日、山田洋次監督作品「母と暮せば」が公開されました。長崎への原爆投下で即死してしまった大学生・浩二役に嵐の二宮和也さん、幽霊となって現れるその息子との幸福な時間を過ごす母親役を吉永小百合さんが演じています。戦後70年という節目を締めくくるにふさわしい作品だとして、注目を集めています
さて、今日は映画の話ではありません。
もうすぐ、年末年始の帰省の時期になります。今は遠くに住んでいるお母さんとの連絡もあるかも知れません。
お母さんという人種は、もともと人の話をあまり聞かず、「あれ」「これ」「それ」ばかりも思いこみで話したり、いきなり意味不明の行動に出るなどの特性を持っているそうです(私が言っているのではありません)。
昔前は手紙やハガキ、そして電話で言葉を伝えてきたものですが、現代はメールでのやりとり。また、携帯からのメールとなると、誤字脱字はもちろん、省略しすぎて意味が微妙なものや、まったく解読不能なものが多いそうです(これも私が言っているのではありません)。
お母さんの一杯のお味噌汁ではなく、世の中のお母さんからの一通のメールです(出典; 「おかんメール」より)。
■「いま小学校、占拠しているからあんたも来なさい!」
→ 「選挙」と書きたかったのでしょう。時期が時期だけに・・・鎮圧するのに自衛隊の特殊作戦群を投入されるかも知れません。
■「今日はあなたの好きな豚がしょうが焼くので早く帰ってきなさい。帰り道には気をつ33628073」
→ 「豚」が「しょうが焼く」のです。「33628073」は何の暗号?
■「買い物に行くならついでにソースカッテキテネ。カタカナシカデナクナッチャッタヨ。カエッテキタラナオシテネ。」
→ 私も時々、会社のメールであります。
■「めえるしてみたけと°と°うた°ろう かんは°つたけと°なせ°かこうなるなんて°た°……」(以下延々続く)
→ これはお母さんが初めて打ったメールだそうです。
■「件名:かぜ」「本文:かぜ大丈夫?お母さん心配して、八時間くらいしか寝れなかったよ。」
→ ちょうどいいくらいですね。
■「ちょっと教えて欲しいんやけど、紫外線通信ってどうやるん?」
→ 新機能です。
■(「学校終わったから迎えにきて」という返事に)「ででで」
→ 「ででで」は「外へ出ていて」という意味の方言だそうです。
■「突然いなくなってごめんね。母さん頭を冷やそうと思います。しばらくフランスのロンドンへ渡米します」
→ 海外はすべて外国なのでしょうか。
■「今から出ます。13時過ぎ位に神戸につきます。かかかかか改札前で、まままま待ち合わせましょううう」
→ RAPかーちゃんですね。
■「オマエノトコロニイクカラナ←」
→ 「←」の矢印が怖です。
■「今、お父さんにも電話で言いましたが、二階へラーメンを持っていくのは非常に危ないです 非常にあぶないです!ネギを切って入れてください」
→ ネギを入れれば二階に運んでも大丈夫ということでしょう。
■「ご飯取りに来てください今日は冷やかし中華です延び無い宇宙に」
→ 小さいことは気にするな。宇宙から見れば、そんな悩みはちっぽけです。
本題です。
先日、「母から子への手紙」コンテストの表彰式がありました。このコンテストは、福島県猪苗代町出身の野口英世博士の母シカさんが渡米中の息子に送った手紙にちなんで2002年に始まり、母が秘めた子への思いを400字以内の手紙形式で表し、今年で14回目となるものです。
今年は1481編の中から愛知県一宮市の美容院経営、武藤恵美子さんの作品が大賞に選ばれました。
選考委員長で芥川賞作家の玄侑宗久さんは「想像が膨らむ手紙」と評価し、最終選考委員4人すべてが大賞に推したそうです。
母さんはお前に謝ることにした。
中学三年生夏休み最後の日。お前は汚ないくつ下の中に小さな茶色の子ネコを入れて帰って来た。母さんは動物なんて飼ったことはなかったし、特にネコは目つきが怖くて子供の時から好きじゃなかった。だから、よくあるパターン通り徹底的に、うちでは飼えないと大声で怒鳴りつけたよな。お前が何も言い返さず背中を丸めて、両手でそっと包むように茶色の小さな命を抱いていたのを覚えている。
その後、近くの空き小屋に毛布やエサを用意して子ネコを育てていたらしいな。お前の妹から聞いた。お前が守り抜いたフワフワの柔らかな生き物はとうとう家族の一員になった。
遠くで寮生活を送るお前と会うことはほとんどないけど、お前が置いて行ったネコとは毎日一緒だ。時々、(あの時はごめん)と言ってみる。そして、お前にもな。ごめん。
(原文のまま)
武藤さんは「小さな命を大切にする気持ちを息子が教えてくれた。これまで殺していたハエもクモも、今では外に逃がすように心がけています」と話しているとのことです。
■「過酷に思う毎日が待っていようとも、それは明るい未来の為のトンネルだと思ってください。お母さんもそうやって貴方を産みました。ぜったい幸せになれます。」
→ あるお母さんメール
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まっくろくろすけ
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