先日まで開催されていたサッカー東アジア・カップの日韓戦。
TVで観ている時には一切映らず、その時にも話題になっていなかったので、後日のニュースなどで知ったのですが、試合中観客席に「歴史を忘れた民族に未来はない」との横断幕が掲げられたとのこと。
これに対して、日本サッカー協会は東アジア・サッカー連盟に抗議文を提出しました。また、試合の翌日(?)、日本政府の官房長官会見でもこのことにコメントしていました。
そもそも、日本サッカー協会は「侮辱的、政治的スローガンの掲載を禁じる国際サッカー連盟(FIFA)の規定に基づいた」とことであり、昨年のロンドンオリンピックでの一件もあり、度重なることもあったのでしょうね。
FIFAや韓国サッカー協会へは東アジア・サッカー連盟の対応を待って検討するそうですが、横断幕のメッセージは日韓の歴史認識をめぐる問題について日本を非難したと各国で受け取っているところあるとのことです。
これに対して、韓国メディアは試合開始前の国歌斉唱後に日本のサポーターが競技場へ持ち込み禁止物品に指定された旭日旗を振っていたと反論。これに対して、韓国の応援団が初代韓国統監の伊藤博文を暗殺した独立運動家・安重根(アンジュングン)や、豊臣秀吉による文禄・慶長の役で朝鮮水軍を率いて日本軍を破った李舜臣(イスンシン)将軍の巨大肖像画を掲げ、あの横断幕をスタンドの上に掲げたことに繋がったとしています。
日本人的な捉え方としては、過去の歴史認識が正しいのか、それとも過去は過去として終わったことと捉えているのかも知れません。
それに対して、アジアの国々は自分たちが受けた歴史的侵略について、過去も現在も未来も同じ時間軸で考え、許されるべきものではないと考えているのでしょう。
そもそも、旭日旗が(アジア各国から見て)日本の侵略戦争のシンボルだと考えており、逆に日本は関係ない存在だと考えていることであり、根底から違ってきています。
第二次世界大戦から60年近く経っているのですが、日本にとっては過去のこと、アジア各国では、未だ現在進行形であるのです。
アジア各国にとっては戦後60年間ずっと主張し続けたことでもあり、既に引くに引けない状況でもあります。ただ、何も進展しないまま時間が過ぎていることで、反日的な行動が極端に表れ、過激になってきることが多くなっているのは気がかりなことです。
私は韓国へは行ったことはありませんが、中国、台湾、シンガポールやインドネシアなど非常にフレンドリーでいい人たちが多いです。それは仕事上だからとは考えていません。
サッカーにしても野球にしても日韓戦が観ていて一番面白い。
こういう尾ひれが付いてしまうような試合でなく、純粋なスポーツだけであって欲しいと切に願います。
ただし、この試合終了後、日本のサポーターから東日本大震災の時の韓国からの支援に感謝を示す横断幕が掲げられていたそうです。
この話は旭日旗と横断幕の件に隠れてしまって、報じられていません。
いろんな主義主張があるのは当然のことですが、一番、近くの国が、一番、遠くになってしまわないことを望みます。
コメント一覧
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まっくろくろすけ
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まっくろくろすけ
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パンサー
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