私にとってこの7月19日は忘れられない日になります。
そう、4年前も7月19日。その日は梅雨が明けた暑い日でした。
今年はというと、まだ梅雨明けしていない日でした。
試合終了後。
いつもと同じように、グラウンド整備、ベンチの清掃、トイレの清掃。
そして片付けとダウンをして、チームミーティング。
それを待っていてくれたかのようなタイミングで大雨が降り出しました。
ついさっきまで、応援の声援で騒がしかった球場も、激しい雨音が響くのみ。
この日の試合後は、涙はありませんでした。
いつの日だったか。
「試合に負けて泣いているのは、やるべきことをやらずに悔いを残したから。同じ負けたとしても、やるべきことをやって、全力を出し切って負ければ泣かずに済むはず。そういう終わり方をしよう」
そういうことを言いました。
この日の試合内容は文章では伝えきれないと思います。
でも、この日、二試合16イニングスは彼らにとっては、やるべきことを精いっぱいやったからなのでしょう。
また、それを裏付けるように「とてもいい試合内容だった」という話も聴くことができました。
敗れて悔いなし・・・
いいえ、悔いはあります。敗けたのですから、悔しいに決まっています。
それでも、全力を尽くしたから。やりきったからなのでしょう。
この姿を一・二年生に受け継いで欲しいと願います。
来年の夏、君たちも笑って終われるように。
この日は久しぶりに自主練をしなくてもいい夜。
明日のことを考えなくてもいい夜になりました。
三年生にとっての三度目の夏が、いい夏になったかは判りません。
でも、今まで生きてきた中で、きっと想い出に残る夏の一コマであって欲しいと願います。
私は少しはお手伝いが出来たでしょうか?
中学野球は7イニングで終わりますが、人生のイニングスはまだ続きます。
そっちの方が長いのです。
だから、これから先。
まだ、何も書かれていないスコアブックに自分のプレーを自分で書き込んで行かなくてはなりません。