「ピーキング」とは、アスリートがここ一番の大事な試合で最高のパフォーマンスをできるように、「そこ(試合)に向けて、周到な準備をすること」をいいます。
いよいよ受験シーズンがスタートします。既に本番までの時間は限られていますので、それまでに何をするか、何をやらなければならないかとなります。
1.得意科目よりも苦手科目
日常のことやスポーツでは得意なことを伸ばす方が良いとされますが、受験においては現実問題として、苦手科目の得点を上げるように勉強する方が合理的とされます。
当然、得意科目が好きですから、この勉強に自然と時間を割いてしまいます。しかし、最後の数カ月で得点を伸ばせるのは苦手科目です。例えば、いつも数学は100点満点で90点取れるけど、国語は100点満点で60点しか取れいとします。これからいくら勉強しても数学は最大で10点しか上積み出来ませんが、国語なら最大40点の上積みが出来ますよね。ですから、時間を割くべきなのは数学ではなく国語になります。
ただし、受験の合否判定方法によっては、上位○科目とか、必須科目がありますので、ご注意ください。
2.生活のリズムを整える
2番目のポイントは生活のリズムを整えることです。
受験生生活はほとんどが夜型で、ラジオの深夜放送を聴きながら勉強するという生活だと思います。
しかし、本番の受験は朝から始まる昼型ですので、最低でも1カ月以上前から生活パターンを朝型に切り替えませんと大変です。睡眠不足が脳の状態を悪化させるのは、大脳生理学の常識だそうです。
3.スマホや携帯、ゲームに費やす時間を極力減らす
現代人はスマホや携帯、ゲームに費やす時間は多いです。単なる息抜きだと思っていても、30分が1時間、1時間が2時間とダラダラと過ごしてしまいます。これからはその時間さらにを減らして、勉強時間に振り分けることが大切です。例え30分でも、この時間は大事です。
このダラダラを防ぐにはスマホや携帯を親に預けたり、ゲームをする時間をあらかじめ決めておくことです。
4.風邪やインフルエンザを予防する
受験シーズンはインフルエンザシーズンです。インフルエンザなんぞで試験を受けられなくては目も当てられません。外出から帰宅したら、手洗い・うがいを徹底します。インフルエンザについては予防接種をします。空気の乾燥は大敵ですので加湿器などを設置して、室内の温度と湿度(50~60%)をしっかり管理します。
また、ノロウイルスなど感染性胃腸炎の流行もありますので、注意が必要です。
受験日は既に決まっています。そこにピークを持って行くため、今から逆算スケジュールを組んで計画的に行動して行くことです。ご武運をお祈りいたします。