11月1日に放送されたTBS系「水曜日のダウンタウン」(水曜 午後10:00)で、タレント・陣内智則さんのプレゼンの日本人の知名度ランキングが発表されました。各界から有名人1000人を候補として抽出し、10~70代の各世代の人口構成に合わせた比率で、街頭・リサーチ会社による2000人アンケート結果に基づくものです。
今回の説は「1位はイチロー説」という内容でしたが、イチロー選手は1位ではなく13位でした。また、ダウンタウンの浜田雅功さんは24位、松本人志さんは17位でした。
ちなみに上位10位は次の方々でした。
10位 所ジョージさん
9位 デヴィ夫人さん
8位 笑福亭鶴瓶さん
7位 マツコデラックスさん
6位 黒柳徹子さん
5位 明石家さんまさん
4位 ビートたけしさん
3位 安倍晋三さん
2位 和田アキ子さん
1位 タモリさん
このランキングの中で2人の方がネット上で早速話題になりました。62位の方はさておいて。
47位だった長嶋茂雄さん。全体の知名度80.9%で47位となり、40代以上の年代で知名度90%を超えるものの、10代の知名度が33.6%だったことが衝撃的で、ネット上には「長嶋さんが分からんのか」「王さんと区別がつかないとは」「がく然としている」「長嶋茂雄の33%って正気か」と驚く書き込みが殺到しました。なお、王貞治さんも、長嶋さんと同様に10代知名度32.7%で全体では45位でした。
今が2017年。長嶋さんが現役だったのが、1958~1974年で43年も前のこと。監督時代も1975~1980年と1993~2001年で、一番近い2001年でも16年前のことです。おそらく、50~70代の方にとって、みちょぱっさんを知らないのと同じように、10代にとっては長嶋さんを知らなくても不思議はないことのように思えます。
そうは言っても長い歴史を持つ日本のプロ野球で最強のスーパースターと言えば長嶋さんでしょう。かつてはプロ野球よりも学生野球の方が人気が高かったのですが、学生野球のスターだった長嶋さんが読売ジャイアンツに入団し、華々しい活躍をすることでプロ野球の人気を高めたお方です。
生の長嶋さんを知らない皆様と生の長嶋さんを見てきた皆様に、ほんの一部ですが長嶋さんの伝説とも呼べる逸話と名言「人生の大事なことはすべて長嶋茂雄さんに教わった」を紹介します。
1. 入団した際の契約金のほとんどを銀行に預金したが、どの銀行に預金したのかを忘れてしまった。
2. 大学時代「I live in Tokyo」を過去形にしろという問題に「I live in EDO」と回答する。
3. 英語の「THE」を「てへ」と読む。
4. 熱狂的な長嶋茂雄信者の徳光和夫さんに話しかけられ、「どなた様でしたっけ?」と発言。ショックで徳光さんは寝込む。
5. 徳光さんと蕎麦を食べに行き、徳光さんや蕎麦屋の店主と熱いそば談義を交わす。「血圧予防の効果もあって健康に良い」などと蕎麦を絶賛し、店主の蕎麦打ちの腕前を見せてもらって感心したあと、席について注文したのはカツ丼だった。
6. 試合前に靴下が1枚ないと大騒ぎ。他の選手も一緒になって靴下を探すが見つからず。結局どこにあったのかというと、片方の足に2枚靴下を履いていた。
7. 新人の年にトリプルスリーという偉業にホームラン1本足りず。その理由はホームランを打ったのに一塁ベースを踏み忘れてアウトになってしまった。
8. 試合が終わったあとは銀座に飲みに行くことが多かったく、寝るのが午前2時くらいになっても、起床は午前5時という生活を徹底。その生活について記者から質問されると「5時間も寝れば十分」と回答した。
9. あんパンは中身だけ食べる。
10. 「ゴルフ場はこの道の右側にある」と覚えて車を運転していたが見つけられず、途中で「やっぱり左側だった!」と思い出してUターン。しかし、同じ道を逆走しているのにずっと左側を探し続けたため、結局ゴルフ場にたどり着けなかった。
11. 結婚する前に妻とのデートを報道陣に追い回され、記者に「いいかげんにしてよ。僕にだってデモクラシーがあるんだ」とブチギレ。
12. 好きな四字熟語を書いてとリクエストされて渡された色紙に「長嶋茂雄」と書いた。
13. 野村克也さんがキャッチャーの時、「次はスライダーを投げるぞ」とささやいてピッチャーにストレートを要求。ところが長嶋さんはそのストレートをホームラン。その後長嶋さんが「本当にスライダーを投げちゃダメじゃないか」と一言。
14. 「今年初めての開幕戦」発言。
15. 「1年目のルーキー」発言。
16. 「疲労からくる疲れ」発言。
17. 「夢のドリームゲーム」発言。
18. 「ゆうべはホテルに帰って、シャワー食べて、うどんを浴びたらもう12時だった」発言。
19. 「みんな何事もあきらめるな! いいか、人生はギブアップだ!」発言。
20. 後楽園球場に息子の一茂さんを連れて野球観戦。エキサイトしすぎて一茂さんを球場に忘れて帰る。
21. 亜希子夫人との初デートの際には午前5時に起き、デートコースを先に回ってすべての場所を掃除しておいた。
22. メジャーリーグの試合を観戦して「さすがアメリカ、会場中にエキサイトと書いてありますね」と「EXIT(非常口)」の看板を指差して発言。
23. 守備(長嶋は三塁手)で目立ちたいという考えが強く、ショートのゴロも積極的に捕りに行くのは有名だが、セカンドゴロも2回捕ったことがある。
24. 米国でマクドナルドを見て「アメリカにも進出してるんだ!」と驚く。
25. 米国でクリーニング屋にあったスーツを購入しようとしてしまい、店員に「アイアム失礼」と謝罪。
26. 米国で「こっちの子は英語がうまいなあ」と発言。
27. 米国で「こっちは外車ばかりだなあ」と発言。
28. 入団した定岡正二さんに「洋服を着るのは初めてか?」「嬉しいか? 洋服着れて」「洋服緊張するか?」などと発言。ユニフォーム姿と制服姿しか見たことがなかったため、ユニフォームと制服しか着たことがない人だと思い込んでいた模様。
29. 解説者時代、9回裏の攻撃前に「この回で逆転しないともう後がありませんよ」と当たり前のことを解説。
30. 解説者時代、緊迫した試合でその後の試合展開について尋ねられると、興奮しながら「この試合は1点でも多く取った方の勝ちでしょうね」と当たり前のことを解説。
31. 中日ドラゴンズの応援歌「燃えよドラゴンズ!」が売れていた頃、「この曲テンポが良いよね。実はこれ、前に中日にいた坂東君(板東英二)が歌ってるんだよ」と板東英二本人に説明。
32. ビートたけしさんをゴルフに誘い、たけしさんは仕事をキャンセルしてまでゴルフに参加。長嶋さんは「タケちゃんも今日ゴルフ?」と返答。誘ったことを忘れていたらしい。
33. 開幕直前のインタビューで「開幕10試合を7勝4敗で行きたい」と発言。
34. 還暦を記者から祝われ、「初めての還暦を迎えまして……」と発言。
35. 2000年に背番号3を復活させた64歳の長嶋さんは「今度還暦を迎えるまで監督を続けます」と発言。
36. 「松井くんにはもっとオーロラを出してほしい」と発言。
37. 槙原投手が完全試合を達成した試合、試合中に選手を集め「槇原を緊張させないために、パーフェクトと言っちゃダメだぞ」と発言。その選手の輪のなかに槙原さんもいた。
38. アナウンサーになった娘の長島三奈に「相手のいうことをよく聞くこと、自分ばかり話していてはダメだ」とアドバイス。
39. マラソン大会のスターターを務めた際、何も持っていない手を上にあげ、ピストルを持った手を耳に当てて引き金を引いた。
40. ベンチからキャッチャーに「変化球はダメだ! 真っ直ぐで攻めろ!」と叫んで指示を出し、ストレートに狙いを絞った相手バッターがホームランを放つ。
御年81歳。
これからも末永くお元気で、伝説を作っていっていただきたいものです。