サッカーと言えば、何かと攻撃的な選手にスポットがあたりがちですが、短期決戦のハードなトーナメントには守備力がなきゃ、勝ち抜けません。
数字で選手の結果を見ることが出来ませんので、能力をはかるには難しいスポーツです。
基本的には攻撃型・守備型・バランス型の3種類と打点重視・スピード重視・バランス重視の3種類の組み合わせです。
これらの選手をどう組み合わせるか。野球とは違う選手視点になります。
監督のスタイルや、重視している戦術によっても変わって来ます。その前に自分自身で理解する事が、自分自身を確立のための第一歩という事になりますよね。
さて、1960年代前半に高林恒夫さんというプロ野球選手がいました。
立教中学校(現・立教池袋中学校)-立教高校(現・立教新座高校)-立教大学と立教一筋後、社会人野球を経て1961年に読売ジャイアンツに入団しました。
一年目からレギュラーに定着して、119試合に出場。バッターの癖を読んでシフトを変えるなど、頭脳的な外野守備で無失策を記録。大学、社会人野球を通じて失策がゼロだったことから「守備の神様(王様)」と呼ばれました。
しかし、1962年には出場試合数が減り、シーズン終了後、国鉄スワローズへトレードされ、1965年の引退まで3年間レギュラーとして活躍しました。
大学、社会人時代はバッティングも良かった選手でしたが、プロでは通算5年で打率.217でした。
それでも、ほぼレギュラーで試合に出続けたことは、その守備力によるものですね。
現在、「守りでプロの飯が食える」と評されたのが、広島東洋カープのセカンドを守る菊池涼介選手です。
常人が追いつけない打球に追いついてしまいエラーが記録されることもありますが、その守備は充分に価値があります。課題だった打力も2014年には.325と大幅アップ(2013年は.247)し、まさしく走攻守揃った選手となりました。
一般的な守備率とは
守備率=(刺殺+補殺)÷(刺殺+補殺+失策)=(刺殺+補殺)÷守備機会
で表します。
難しいですよね。難しい打球を積極的に捕りに行ってエラーが記録されてしまうこともありますし、守備範囲を狭くして、捕れるボールだけ処理するのも、プロとしては何だかなです。
「首尾一貫(しゅびいっかん)」とは。
初めから終わりまで、一つの方針や態度で貫くこと。また、初めと終わりで矛盾がないこと。
現在では守備だけでレギューラーを張れる選手は少なくなってきました。
なかなか「守備一貫」とは行きません。
会社でも守備一貫を貫くような話がありません・・・