今日もサッカー小僧です。
ザッケローニの哲学 価格:¥ 1,050(税込) 発売日:2010-12-28 |
優勝直後のインタビューでA・ザッケローニ監督は「日本代表は最高のチーム。日本のみなさんはこのチームを誇りに思っていい」と言った。
決勝後半戦。
ケガして戦列を離れた香川選手に代わって、スタメン出場した藤本選手を下げ、岩政選手を投入し、今野選手を一列上げて4-3-3のシステム変更を選んだ。
足を痛めていた今野選手は接触の多いボランチは無理と判断。ピッチで話し合った選手たちは、この試合左SBの長友選手が上がっていく回数が多かったこともあって、長友選手を左MFに上げる案をベンチに提案してきた。
「(指示どおり)やれといえばやっていただろう」だが、「受け身に回る印象を相手に与えてしまう」とA・ザッケローニ監督も考え、システム変更そのものを止めた。
あくまでも結果ではあるが、長友選手は李選手の決勝点をアシスト。
決勝戦という大舞台。しかもほんの数十秒で監督からの指示に対して、反応した選手たち。
自分たち現場が一番わかっているベストのシステムを逆に「どうでしょうか?」と提案する。
こんなやり取りが出来たのも信頼関係から生まれてきているものだと思う。
A・ザッケローニ監督は積極的にコミュニケーションを取ってくる。練習前後には選手と個別会談している。
試合に備えたミニゲームは先発メンバーを当日まで伝えずに、主力と控えを織り交ぜたチーム編成でモチベーションを高める。
その選手起用はアジアカップ6試合で登録23人中21人を出場させた。
長谷部選手は「試合ごとにヒーローが替わり,出られなかった選手が結果を出した。こういう大会でそういうのがあると強い」、遠藤選手は「自分たちのよさを引き出してくれる」と言っている。
選手の適性を見抜く眼力、選手をヤル気にさせる手腕。
彼に学ぶところはやっぱり多い。