過去にYouTubeで観たことが何回もあるのですが、2022年5月24日に松野博一内閣官房長官が記者会見で、「ゆっくり茶番劇」について質問があり、生まれて初めてこの「ゆっくり茶番劇」という名前を知りました。
この「ゆっくり茶番劇」とは、「東方Project」という、日本の同人サークルの上海アリス幻樂団から自然発生した二次創作物のカテゴリーのことというらしいです。ゆっくり実況の「ゆっくりボイス」や「棒読みちゃん」などの「まんじゅうキャラクター」を使って、いろいろなものを説明する動画です。「いろいろなものがたくさんあるなあ」と思っていましたが、そういう(二次創作もの)ことだったのです。
この日本政府の記者会見で質問が出るくらいの話題は、そもそも、2022年5月15日にゆっくり系動画投稿者の一人が「『ゆっくり茶番劇』商標権を取得した」とYouTubeで投稿された動画とTwitterで公表。ゆっくり茶番劇を使用(商用並びに広告や宣伝)するには、「商標使用許可申請書の提出と年間で10万円(税別)の使用料が必要だ」と当初柚葉は主張したことが発端です。
これに対して、元ネタの東方Projectが何らかの対応を取ることを発表し、 最終的には商標権の抹消登録申請を行ったことで表面上の騒動は収まっているようですが、この理由については、「関係者等に対する誹謗中傷及び名誉棄損・虚偽・捏造された情報の流布により本来の目的を全うすることが困難となったため」だとしています。
ちなみに「茶番劇」とは、お茶碗を使った劇ではなく、「底の見えすいた、ばかばかしい行為や振る舞い」のことです。
茶番劇の「茶番」は「お茶当番」のことですが、江戸時代に歌舞伎の楽屋でお茶のサービスをしていた役者が、隠し芸やお芝居などを披露して、うちわで楽しんでいた催しを「茶番」「茶番狂言」といっていました。そこから、一般町民が町内の人々を集めて行っていたお芝居についても「茶番」というようになりました。
つまり、すでに台本があり、ストーリーが判っているにもかかわらず、みんなが知らないようなふりをして、結果が出ると「想定外の出来事だ」などと白々しいことをいう、そんな「みえみえ」な「わざとらしさ」の「やらせ」としかいいようがない「出来レース」のことです。
類義語に「猿芝居」というものもありますが、これはお猿さんに失礼なのかもしれません。
商標登録の制度には日本国内だけでなく、海外との間でもいろいろな問題があると思います。現行制度のなかでは、あくまでも合法かつ正当な手段で行われ、それがたとえば、「出したもの勝ち」であったとしてもです。ただ、それを認めるかどうかについては、道義上、社会通念上、判断する側の配慮と根拠は明確であるべきだと考えます。
ただし、今回もですが、当事者、担当の弁理士や審査官への誹謗中傷はするべきではないものです。
と、これが「ゆっくり茶番劇」問題です。
さて、「商標」や「著作権」ですが、簡単に説明しますと、次のとおりになります。
■商標権:特許庁に登録を申請して認められたときに発生する権利
■著作権:書籍や映像作品などを創作したときに自然に生まれる権利
ただ、商標権というのは、言葉を使用すること自体を独占する権利ではないですので、普段の生活の上で使用すること自体は何ら問題はありませんし、いちいち使用許可を得ることもありません。
せっかく、私のブログに来ていただきましたので、ほかの記事もありますので、お時間の許す限り「ゆっくりしていってね!!!」。
本日も私のブログを読んでいただき、ありがとうございます。
今日はどのような一日になるのでしょうか。または、どのような一日を過ごされたのでしょうか。
その一日でほんの少しでも楽しいことがあれば、それを記憶にとどめるように努力しませんか。そして、それをあとで想いだすと、その日が明るくなる、それが元気の源になってくれるでしょう。
それを見つけるために、楽しいこと探しをしてみてください。昨日よりも、ほんの少しでも、いい一日でありますようにと、お祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。