2022年10月29日に3年ぶり26回目の開催になる「ハッピーハロウィーンinしおじり2022」。長野県内でも屈指のイベントらしいです。
塩尻市街地が1年に一度だけ、仮装をした人であふれ、外国文化の体験や商店街の人たちとのふれあいを楽しめるというイベントですが、今年は規模を縮小して行われます。
昔、息子たちがまだ小さかったころにはよく行ったものでした。
もともとは「ブリテン諸島(アイルランド島、グレートブリテン島、マン島など)」、現在の国名ですと、「アイルランド」「スコットランド」「ウェールズ」「イングランド」周辺のケルト系住民の間に伝わる、秋の収穫と冬の始まりを祝う「サワン(アイルランドでの発音。スコットランドではサウィン)」というお祭りのようです。
サワンの祭りの夜には「妖精」「精霊」「怪物」「死者の霊」などが活動する日でもあるとされていました。それらに対抗する意味でかがり火をたいたり、恐ろしげな仮装をしたり、仮装をした子どもや若者が家々を回り、幸運をもたらす代わりに食べ物やコインをもらうということをしていたそうです。
これらサワンはキリスト教以前の伝統であって、のちにキリスト教が広まっていき、ケルト系住民はキリスト教化の中で、サワンも11月1日のキリスト教カトリック派の行事「All Hallows' Day(諸聖人の日)」の前夜祭である、と意味付けを改められたようです。ハロウィンという名前についても、「All Hallows' Day」の前夜(Eve)という事で「Hallows' eve」と呼んでいたものが、なまって「Halloween」になったと言われています。
また、キリスト教の別の伝統行事で、「諸聖人の日」の翌日11月2日に行われる「All Souls' Day(死者の日)」というものがあり、その日には「souling(ソウリング)」という風習があるそうです。これは「死者の日(あるいは「諸聖人の日」)」に家々を回ってその家の住人の近親者の霊への祈りの言葉や歌を挙げ、その報酬として「ソウルケーキ」という小さなケーキやお小遣いを貰うというものだそうです。
ただ、南イングランドではハロウィンとほぼ同時期(11月5日)に行われる「Guy Fawkes Day(ガイ・フォークス・デー)」が広まったことも影響してハロウィンは一時的に廃れていきました。
しかし、 19世紀ころに米国へケルト系の伝統文化を受け継いでいたアイルランド系、スコットランド系の方々が多数移民し、故郷の文化として、米国式のハロウィンが行事になっていき、逆輸入される形で欧州に広まっていったそうです。
そして、現在では、「仮装」「トリック・オア・トリート」、カボチャ(元はカブ)で出来た「ジャック・オ・ランタン」、それ以外にも大きなかがり火を焚いたり、リンゴ掬い競争をしたり、リンゴ飴を食べたりとハロウィンを楽しむようになってきたようです。
日本でハロウィンが広く知られるようになったのは、1982年に公開された映画「E.T.」の話の季節がちょうどハロウィンで、作中で仮装することがキーワードだったこともあり、子どもたちの仮装イベントとして知られるようになった、という説もあるようです。
仮装した子どもたちの楽しみと言えば、「trick or treat(トリック・オア・トリート)」ですが、「trickはいたずら」、「treatはもてなし、ごちそうという意味で、「いたずらされたくなかったらお菓子を出せ!」と言う、まるで強盗みたいなものですが、子どもが訪問して、「トリック・オア・トリート!」と叫んだら、「ハッピーハロウィン!」と返してお菓子を渡すのは、上記のように原型はあったものの、20世紀に入ってから生まれた、割と新しいもののようです。
久しぶりにハロウィン仮装をした多くの方が集まってくるのかな・・・?
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今日はどのような一日になるのでしょうか。または、どのような一日を過ごされたのでしょうか。
その一日でほんの少しでも楽しいことがあれば、それを記憶にとどめるように努力しませんか。そして、それをあとで想いだすと、その日が明るくなる、それが元気の源になってくれるでしょう。
それを見つけるために、楽しいこと探しをしてみてください。昨日よりも、ほんの少しでも、いい一日でありますようにと、お祈りいたしております。
また、明日、ここで、お会いしましょう。