長野県塩尻市のJR塩尻駅前公園など3会場で、2020年11月28日と29日に、塩尻の食を発信するイベント「しおじり食のトライアングルえんにち」が開催されました。
新型コロナウイルスの影響で外食の機会が減り、市内の飲食店を応援しようと市と塩尻商工会議所、市観光協会が初めて開催し、「新そば」「ワイン」や「山賊焼き」など市内の約20店舗が3会場に出店し、塩尻の味を楽しむというイベントでした。
今回、駅前公園には8店舗が出店し、その中の市観光協会のブースに行ってきました。
ここには、塩尻産のワイン、ジュース、日本酒が並べられ、グラス販売をしていますが、今回の私の目当ては、29日解禁となるJR塩尻駅ホームのぶどう棚で栽培されたナイアガラを使った新酒「塩尻駅ナイアガラ2020」のボトルです。
JR塩尻駅の3・4番線ホームには、全国で唯一、駅構内にぶどう棚があります。このぶどう棚は塩尻市の主要産業の一つであるワイン用ぶどうをPRするために1988年にホーム上に植えられたもので、塩尻市内のワイナリー従業員、JR職員、市内ボランティアが中心となって栽培を行なっています。ちなみに、駅の西口川の歩道脇にもぶどう棚があります。
JR塩尻駅のブドウはこれまでは加工用に使っていましたが、JR塩尻駅産と銘打ったワインの製造は2020年が初めてであり、11月には2019年に栽培されたメルロー約240kgを使った「塩尻駅メルロ2019」が120本限定で抽選販売されましたが、申し込みするのをすっかり忘れており、第2弾の「塩尻駅ナイアガラ2020」を待っていたものです。こちらの販売は先着順で限定本数235本に達し次第、販売終了となっています。
10月初旬に収穫した約300kgのナイアガラを市内15番目のワイナリーとして、2これも2019年にできたばかりのドメーヌ・スリエで醸造したものです。
ナイアガラは1872年に米国で育成され、「コンコード」と「キャサディ」を掛け合わされたもので、日本へは1893年頃に導入されています。果皮は緑色~黄緑色で、糖度が高くて甘みが強く、果汁が豊富で特有の芳香があります。粒は4gくらいと小さめで種入りですが、皮離れがよく食べやすいのが特徴で、生食としても供されるぶどうです。
栽培面積は比較的大きいですが、賞味期間は短いため、産地以外への流通量は非常に限られている品種です。日本での収穫量は約1000トン未満であり、用途として、生食用が約40%、醸造用約50%という比率です。全収穫量の多くが長野県、北海道であり、岩手県でも収穫されています。
よって、ジュースや白ワインの原料として利用されることが多く、日本に導入されたのも、後に「ワインの父」と呼ばれる川上善兵衛さん(新潟県上越市の「岩の原葡萄園」の創業者)によってもたらされたものでもあります。
ナイアガラの変異種に、果皮の赤い「レッドナイアガラ(レッドニアガラ)」があります。こちらは主にロゼワインに利用されているそうです。また、「ニューナイアガラ」という品種もありますが、こちらは「ナイアガラ」と「ポートランド」を掛け合わせた品種です。
ナイアガラはメルローと共に塩尻市を代表する品種の1つです。
いつか、息子たちが帰省してこれる日まで、大事にしておきたいと思います。
いろいろなことに振り回されてきた1年です。不安な心持で毎日を過ごしていますと、1日1日が本当に愛おしく感じられます。
あらためて、2度とこない今日という1日を大事に大切に過ごしたいと思います。
良いことはずっと続き、良くないことには、必ず終わりが来ると信じていきましょう。
今日も、私のブログにお越しいただいてありがとうございます。また、明日、ここで、お会いしましょう。