囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

嫌気が差す行為

2024年03月12日 | ●○●○雑観の森
碁はとどのつまり勝ち負けだが
四千年の伝統で培われた
所作・マナーの約束事がある

全てそうしなければならない
とは言えないものの
二つ三つやらかす相手だと
気持ちよく打ちきれない

級位者には諭せばいいが
有段者に鈴をつけがたい
碁会所なら御法度の行為を
放置しているのが
地域の同好会である

ここに手をつけない限り
語ることなく
退会していく人は
とめられないだろう

不味いモノを食わされ
もう一度行こうとは
誰も思わなくなるのと同じ
対局を二度、三度断れば
察して改めてほしいものだ

昨日、次期代表世話人と
たまたま道で出会った
そういう話をしておいた














フェアプレー讃歌

2024年03月10日 | ●○●○雑観の森
全会員43人の総当たり戦
下期リーグ戦が終わった

規定打席十局超が36人となり
大会協力者賞として
千円商品カードが
次回例会で支給される
初の試みは成功したと言えよう

優勝は新人のT初段
22勝2敗で勝率九割超
圧倒的成績である
本人は奥ゆかしく
辞退を申し出ているが
それは不要である

3級位で申請した彼を
試験して初段と認定したのは
私だが、三段かな?
と内心思っていた

棋力はもちろんだが
所作・マナーが素晴らしい
半年で2子は伸びた
私は4子で打ちきれない
これから対局申し込みが
相次ぐだろう

引きずられて
有段者のレベルが
向上するのを期待したい





初段になったからには

2024年03月09日 | ●○●○雑観の森
国有放送発行の
囲碁テキストによると
段級位認定の目安として
初段は
「有段者としてのマナーを備えている」
とあった

リーグ戦の好成績により
初めて入段する人は
この機会におさらいしておいてほしい
もう、知らなかったじゃすまないから






ずいぶん負けた

2024年03月04日 | ●○●○雑観の森
同好会の後期リーグ戦は
会員四十余人の総当たり戦
初めての試みとなる

次の例会が最終日となるが
これまでの私の成績は
20人と対局して10勝10敗
入会して初めて
負け越しの可能性が出てきた

初戦は
6級さんに11子置かせ
しっかり打ったつもりだが
20目近く負けた
その日はボロボロで
3連敗スタート

その後も
調子は上がらず仕舞い
置かせ碁は〝指導碁〟で
相手のうっかりミスは
打ち直してもらい
やっぱり負けた     

やがて
六段〜三段に勝ち始め
星を戻し始めたのは
終盤戦に入る頃だった

私は
「有段者の待った」は
許さないものの
5子局の初段あたりまでなら
相手のポカの類について
「打ち直してください」を
アリ、とした

ただし
勝ち負けにかかわらず
局後の感想戦は必ずやった

「初段止まりの手を打つな」
が狙いであり
手強い人が増えないと
私が困るのである











一路違いは大違い

2024年02月27日 | ●○●○雑観の森

【碁の基本のキ】


Aさんの言い分

「(相手の)打った石が
交点からズレていて
ちゃんと直してやっただけなのに」

Bさんの言い分
「自分が打った石を
断りもなく勝手に触るな」

トラブルの原因になります
碁石は交点に置きましょう
ズレたら自分で直しましょう

碁盤に碁石を強く打ち付けたり
慌てて打とうとして落としたりし
配石バラバラ事件が起きないように
日頃から気をつけましょう

自戒を込めて……

「うーん、形が悪い」

2024年02月21日 | 【カベ突破道場】
3級位のNさんが
打ちながら
自らの一手を評して
つぶやいている
「うーん、形が悪い」

碁は「読み」が大切
と言われますが
「形」がより大切です
簡単に石を取られなくなり
惨敗、逆転負けが減ります

勝負事は
攻めばかりに目が行きますが
守りを固めずして攻めて
逆に大石を取られることが
よくあります

プロも
簡単な詰碁や死活を
普段から勉強して
感覚を磨いています

自分で発明した手を
自由に打つのは
アマの特権ですが
初段、三段、五段を
目指すには道遠し
と言わざるを得ません

















「無責任」を禁句としよう

2024年02月17日 | ●○●○雑観の森
【奉仕であって義務じゃない】

趣味は仕事ではない
同好会の会則のうち
会費支払いと会場予約さえ
ちゃんとやれば
それでいい

それ以外
できないことは
やらなくてよい

「責任」「無責任」を
口にしないようにしよう

誰だって
できる時もあれば
できない時もある




初段どまりの手を打つな

2024年02月13日 | ●○●○雑観の森
5子以上の置かせ碁で
最初から四隅を取るべく
地を囲う手ばかり打つ人がいる

依田紀基九段いわく
「初段どまりの人と
五段になれる人の
分かれ道は
『石を取る、捨てる』を
正しく判断できるかどうか
最善の手筋が打てるか
打てないかにある」

また
「取れる石を確実に
取れるようになれば
有段者であり
捨てるべき石を
的確に捨て
最善のサバキが打てるのが
高段者である」

たくさん置いた碁で
何を考えていますか?
勝ち負けにこだわらず
戦って打ってますか?







時には点数制度を

2024年02月12日 | ●○●○雑観の森
ワクワク感が薄れてきたのは
実力以上に段位が上がって
壁にぶち当たっているからである

碁は
上級(1〜3級)あたりが
一番面白い、と言わるが
なるほどと思う
初段、三段も
熱量は持続する

段級位制度は
上がっても下がらない
プロもアマも
ここに問題がある

数年に一度は点数制度で
調整するのが良いと
私は思っている

会則には書かず
時の世話人会が
期間限定で実施する
対象は有段者のみで
十分だろう
こうすれば
緊張感もワクワク感も
生まれるのではないか

ワクワク感が足りない

2024年02月12日 | ●○●○雑観の森
同好会の退会者が増えたのは
コロナ禍が引き金だったが
ワクワク感の欠如が主因だろう

碁会にふらり顔を出し
たくさんのヒトの中から
今日は誰と打とうかと思い
一局をじっくり楽しむ

こういう環境が
なかなか戻らなくなり
いまがある

週末が待ち遠しいと
思える人が増えれば
と願うばかりである